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何考えてるのかわからないアシカ

たまに「何考えてるのかわからない人」っているけど
ガラパゴスのアシカはたいてい全部、何考えてるのかわからない。


港で2頭のアシカが眠ってた。

そこへもう1頭がやてきた。


・・・右から2番目のアシカにご注目。



わざわざ段を登って

何がやりたいのかわからないアシカ(1)



のりこえて

何がやりたいのかわからないアシカ(2)



ふんづけて

何がやりたいのかわからないアシカ(3)



去っていった。

何がやりたいのかわからないアシカ(4)


何考えてるのか、さっぱりわからん。

踏まれてるほうもビクともしないで眠りつづけてた。

| エクアドル | 18:03 | comments:3 | TOP↑

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カッコいいコンドルを目指して

南米ペルー。
プーノという町に着いて、宿の付近を散策していたときのことだ。
同じ宿のN尾さんが小さな看板を見つけた。
 『El Mirador(展望台) 700m』
展望台。
いい響きじゃないか。
プーノはティティカカ湖沿いの町だから、きっとすばらしい景色が見られるに違いない。
即座に
 「行ってみよう!」
ということになった。
 「700mなら、すぐそこだ!」

・・・すぐ、そこ。
そう、思ったのに。
とんでもなかった。

この700mは平地じゃなかった。
700のうち200が上り坂。
あとの500は、なんと階段だったのだ。
果てしなくつづく階段!

これが普通の場所ならまだしも、プーノの標高は3800m。
富士山よりも高い。
下手をすると高山病にかかってしまう。
いちおう高地順応はできているものの、階段をのぼりだしてすぐ息が切れた。
体が重い。
膝がガクガクと笑う。
まわりの景色なんか見てる余裕はぜんぜんなかった。

そんな私を尻目にN尾さんはすたすたとのぼってゆく。
私よりずっと年上だけど、ずっと健脚なのだ。
情けなかった。
悔しかった。
追いつきたかったけど体がキツくてそれどころじゃない。
次の一段をのぼるだけで精一杯だ。
のぼっても。
のぼっても。
また階段。
ようやくのぼりきったかと思ったらまだ上があって
 「もうダメです」
と弱音を吐いた。

私はここまで一度もうしろを振り向かなかった。
背後には青いティティカカ湖がひろがっているのがわかっていたからだ。
どうせなら、頂上ではじめて振り返り、絶景に感動してみたいと思っていた。
でもダメだった。
もうダメだった。
これ以上足が上がらない。
ここまでのぼったんだから、もういいや。
てっぺんじゃないけど、きっとここからでも良い景色が見えるだろう。

振り返りかけたそのとき。
ちょっと先をのぼっていたN尾さんが
 「頂上にはコンドルがあるよ。
  なんかカッコいいなあ」
と言った。
はるかな丘の頂上を仰ぎ見れば、大きなコンドルの像が翼を広げている。

たしかに、カッコいい!
あれを近くで見てみたい!

それで頑張ることにした。
ゆっくりゆっくり。
休み休み。
でもあきらめずにのぼっていった。
カッコいいコンドル君に会うために。

最後のほうはずっと後頭部がピリピリしていたから、やっぱり酸素が足りてなかったんだろう。
それでも、へたばりながらでも。
てっぺんまで上りきった。
 「やったー!」
思わず叫んだ。

ついに頂上!
ついに対面!

カッコいい、コンドル!

プーノのコンドル

・・・・・・。

遠目にはあんなにカッコよく見えたのに。
私はこんなヤツのために頑張ってのぼったのか。
そう思うと笑いが止まらなかった。

ペルーもなかなかやってくれる国であった。

真のご褒美は、標高3987mからの眺め。
ティティカカ湖とプーノの町なみだ。

コンドルの丘より

でもあとでガイドブックを見たら
 『治安の悪い場所なのでタクシーで行くように』
と書いてあった。
そういえば、お巡りさんが要所要所に立ってたわ・・・。
これから行く人、気をつけて。

| ペルー | 10:50 | comments:2 | TOP↑

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ウユニ塩湖で日の丸を振る

 「日本人はどうして国旗を身につけない?」
ときかれたことがある。
インドの旅行代理店の人だった。
 「ぼくは世界中の国旗のコレクションをしている。
 たいていの旅行者は、
 バックパックに国旗を挿したりワッペンを貼ったりして、
 自分の国籍か一目でわかるようにしているから、それをもらうんだ。
 アメリカ、ドイツ、中国、韓国、オーストラリア・・・
 でも日本の旗だけが無い。
 日本人はぜったいに国旗を持ち歩かないからだ。
 国旗は国の誇りだろう?
 どうして日本人は自分の国の旗を誇らないんだ?」

それは複雑な歴史の象徴だからだ。
日の丸と君が代はいつでも論争の的だからだ。
私も国旗を持ち歩いたりしない。
日本で、日の丸を身につけて歩いたりなんかしたら、
ちょっと特殊な団体の人だと思われてしまうだろう。

だけど、一度だけ。
一度だけ日の丸を大きく振ったことがある。
ボリビアのウユニ塩湖でのことだ。

塩湖のホテル前には世界各国の旗が用意され
記念撮影ができるようになっている。
チリ人はチリの
ブラジル人はブラジルの
韓国人は韓国の旗を掲げ
誇らしげに写真を撮っていた。

 「あなたは旗と写真を撮らないの?」

チリ人の友達に声をかけられ
・・・私も撮るか。
と腰をあげた。

だが実際に日の丸を前にすると大きなためらいがあった。
学生時代、先生から、日の丸は罪深いものであり
君が代が鳴っても立たなくてよろしい、歌わなくてよろしいと言われて育ったからだ。

それでもいつだって
オリンピックの表彰台に日の丸がのぼると感動した。
問題を抱えているとはいえ、
日の丸は世界が認めるこの国の旗であり
今のところ日本は他に旗をもっていない。
これが自分の国のマークだということは、
旅をしてみれば、みんな肌身で感じると思う。

友達から手渡された旗は
意外なくらいずっしりと重かった。
私は日本人であり
日の丸は
誇りも涙も、悲しく罪深い歴史の問題もすべてを抱きかかえた象徴だと思った。

それで私は日の丸を振った。

ウユニで日の丸

日本人であることから逃げてはいけない。

| ボリビア | 12:09 | comments(-) | TOP↑

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フラミンゴの朝

年末のあわただしさのなか
バタバタと日常を送っているときに
ふと、思い出した情景がある。

あれはボリビアの高地、アンデス山脈の湖だった。
赤い湖、ラグーナ・コロラダのほとりで一泊した。
空気が薄くて寝にくいといわれる場所ながら、ルームメイトたちはぐっすりと眠りこけ、私だけが早起きをした。
水道は屋外にしかないから顔を洗いに外にでた。

夜のあいだトタン屋根を打ちつづけた雨はあがっていた。
空は重たい雲におおわれている。
風もない。
ずっしりとした朝だ。
私は空をみあげ、夜が小さくなって山のむこうへとしりぞき、
朝がどこからともなくひろがってくるのをながめていた。
荒涼とした世界は無音のヴェールに覆われていた。
これからこの薄膜をやぶって一日が始まるんだ。


ラグーナ・コロラダ

湖は静かだった。
色あせた赤い水が、しん、と凪いでいる。
生まれる前みたいな世界のなかで、動くことができたのは、一群れのフラミンゴだけだった。
フラミンゴはくっきりと一列に連なり、しずしずと浅い湖面を歩いてくる。
なんと美しい一列縦隊だろう。
珊瑚のビーズに糸を通したようだ。
糸を動かすと、珊瑚色のビーズが前のものにくっついていくように
桃色の鳥たちはひとすじの乱れもなくすすんでいった。
やがて先頭のフラミンゴが岸にたどり着くと、びるるる、と鳴いた。
次のもその次のも、到着するとびるるる、びるるる、と鳴いた。
静かな静かな、風よりほかに音のない世界に
フラミンゴの声だけが空にむかって朝を告げていた。

フラミンンゴ2
(昼間はバラけているが夜は一列で寝るらしい。)

なんともいえない光景だった。
ものすごく静かだったことと、ものすごく寒かったことをよく覚えてる。
私がこうやって日々の暮らしを営み、
仕事をし、年末年始の雑事に追われているあいだにも
あの湖ではやっぱりフラミンゴたちがびるるびるると啼いているのだろうか。
そんなことをときどき考える。
日常がどんなに忙しくても、やりきれなくても、閉じ込められても、
私はこの地球上に別の世界があることを、覚えていられる。

| ボリビア | 13:16 | comments:2 | TOP↑

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残念な野ウサギ

南の南のいちばん南。
南米大陸の先っちょにあるのがフエゴ島だ。
海のむこうはもう南極!(遠いけど!)

自然豊かなこの地は国立公園になっている。
ティエラ・デラ・フエゴ国立公園。

フエゴ国立公園
(フエゴ国立公園)


森と川の美しい土地で
ビーバーのつくったダムがあったり

ビーバーの巣
(ビーバーダム)


青い水をたたえた池があったりした。

s_PICT0066.jpg
(ビーバーダムのとこかな?)


そこで野ウサギに出会った。

ウサギは臆病な生き物だ。
野生のはとくに怖がり。
脅かしてはいけない。
息をころし、
音をたてないように近づいていく。
そうっと。
そうっと。
砂利をふまないように・・・

バサバサッ!

荷物を落とした。
サンドイッチを入れたビニール袋だ。
やってもた!
ウサギ逃げちゃう!

・・・と、思ったら。
ウサギは、落としたビニール袋めがけてダッシュしてきた。

その素早い反応は
 「スーパーの袋をガサガサさせるとめっちゃ集まってくるハト」
そのものだ。
横を見たら、楽しげな観光客がウサギにパンを投げまくっていた。

パタゴニアの野うさぎ

野ウサギを餌づけしたら、ただのウサギやん!

野生動物の餌付けは反対です。

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| アルゼンチン | 11:18 | comments:6 | TOP↑

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