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イースター島の遺跡

イースターといえば、モアイ。
だがこの島には、モアイ以外にもたくさんの遺跡がある。
私はそのいくつかを訪れた。


ビナプ
ここに残った石壁は見事だ。
ピッタリと組み合わされていて、カミソリの入る隙もない。
ペルーのマチュピチュなどと同じ積み方をされている。
つまりモアイを作った人たちは、インカから来たか、インカ文明と交流があったか、のどちらかだと思う。

ビナプ
(ビナプの石壁 by ViviCam5050)


石壁の近くには、女性のモアイの胴体といわれる石の柱が立っている。
この柱の前に生贄を横たえ、お腹を串刺しにしたのだとか。
思わず顔をしかめるとガイドのクリストフはこう言った。
 「だが彼らは命を尊重しているんだよ。
 いけにえは仰向けにされ空を向いて殺された。
 空には神様がいるからね。
 今はどうだろう?
 車を猛スピードで走らせて命を粗末にしているとしか僕には思えないね」


ラノ・カウ
島の先端、ラノ・カウという火山にはカルデラ湖がある。
無数にわかれた神秘的な湖はいくつもいくつも青い空をうつし、そのむこうには青い海が控えている。
すばらしい景色!

ラノ・カウ
(ラン・カウ by ViviCam5050)


オロンゴ
オロンゴ遺跡は、ラノ・カウの頂上にある。
島の人々はここで儀式を行った。
鳥人儀礼という、競技みたいなものだ。
集落ごとに選ばれた競技者が、断崖から海へとびこみ、1キロ先の小島へ泳いでわたる。
渡り鳥の卵をとってきてバンダナで額に巻き、また泳いで帰ってくる。
一番に帰ってきた者が勝ち、そこの酋長が神の代理になって島をおさめる。

鳥人
(鳥人?マケマケ神?の彫刻。
競技者はむこうに見える島まで泳ぐ)


オロンゴには、儀式のために集まった戦士たちが寝泊りする岩屋がある。

オロンゴ
(復元された岩屋群 by ViviCam5050)

岩屋は、薄い石を積んでつくられている。

オロンゴの岩屋
(オロンゴの岩屋)


ラノ・ララク
モアイをつくりだした石切り場。
モアイって実はめっちゃ長いねん。

作りかけモアイ
(切り出し途中のモアイ)

広大な土地に無数のモアイが林立している。
でも、まともなモアイはひとつもない。
ナナメだったり、倒れていたり、埋もれていたり。
どれも運びかけっぽい。
モアイとして切り出されたものの、途中で放り出されてしまったモアイたちなのだ。
中途半端に傾いてるモアイは、
「祭壇まで行きたかったなあ」
というように海を見つめていた。

ラノララク
(ラノ・ララク)


ミステリアスなイメージの漂うイースター島。
実際に行ってみたら、天国みたいな南の島だ。
あたたかくって美しい。
だけど、やっぱり、謎めいてた。
そしてちょっぴり怖かった。

島の木を伐りすぎて作物ができなくなり、飢餓で人口が激減したとか。
戦争しまくったとか。
あげくに白人がやってきて、奴隷にするため、島民を根こそぎ連れ去ったとか。
イースター島の歴史はかなり恐ろしく悲しいものだ。

作られ、倒され、放置されたモアイたちがもし口をきけたら、一体どんな話をしてくれるのだろうか。

モアイ

| チリ | 11:37 | comments:4 | TOP↑

COMMENT

カミソリの刃が入らないほど。。。
いろんな写真で見ますけどピシッーと積まれてて、
ほんとスキマがないですよね!

それよりも不思議に思うのが、なんでわざわざ、
あんなに複雑な多角形に石を切る必要があったのか?と。。。

立方体にすれば切るのも積むのも楽なのに。。。と思うのですが。

カルデラ湖、きれいですね!イースター島は
モアイだけではないのですね!

chempakaでした!

| Chempaka | 2012/07/08 22:59 | URL |

本当に マチュピチュの石積みと同じ緻密さですね~。
凄い技術・・・脱帽です。
モアイは 謎だらけ。  たぶん 外からやって来る敵を
脅かす為のもの…かな?

| 霧のまち | 2012/07/09 01:03 | URL | ≫ EDIT

ラノララク、大好きなのです。
モアイ様になりきれてないモアイ達が
なんだかユーモアたっぷりで
でも、物悲しくて・・・

オロンゴのマケマケ神の彫刻、見そびれた気がします。
いかんいかん!また行って、しっかと見なくては!

って、そうそう簡単に行かれないのがラパヌイ。
嗚呼・・・しっかと働こうっと。
とほほ。

| わさび | 2012/07/09 11:21 | URL | ≫ EDIT

>Chempakaさん
クスコにある16角形の石とか凄いんですよね。
私は、石工のおじさんが
「どうだ!俺はこんなの作れるんだぞ」
と作ったんじゃないかと勝手に想像してます。

>霧のまちさん
モアイは確か先祖の霊を祭るとかガイドさんが言ってたように思います。
ほとんどのモアイが海に背を向けた状態、内陸を見つめて立っているのは、子孫たちを見守るためかなあと思いました。

>わさびさん
そうなんですよね! ラノララクのモアイたちは、ユーモアたっぷりで、でも物悲しい。
祭壇まで行きたかったなあって顔に見えました。
ラパヌイは、本当に楽園のようで、私ももう一度行きたいところのひとつです。

| だだ | 2012/07/10 21:45 | URL |















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