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マズいけど、美味しい

シリアの遺跡を散策していたら
 「こっちにおいで!」
と呼ばれた。
知らない人に呼ばれた。
 「外国の人、いっしょにゴハンを食べましょう!」
ピクニックをしている家族連れが、招いてくれていた。

出してくれたものは
ホブスという丸いパン、
トマトとキュウリのサラダ、
そしてこの、フール。シリア料理の定番だ。

フール

・・・・・・どうしよう。
スプーンを持つ手が固まった。
日本人には比較的人気があるといわれるフールやホブスなどのペースト料理が、私は大の苦手なのだ。
 「なんでも平気、なんでも食べる!」
と言えるほと私はタフではない。
胃も弱い。

それでも旅をしていると、本当に優しい人にたくさん出会う。
どこのウマの骨ともわからぬ、通りがかりの外国人である私に
お茶やゴハンをご馳走してくれる。
日本では考えられないほどの親切だ。
時には、けっして豊かと言えない人たちが
自分の食事を削って出してくれたりもする。

だから
そうやって差し出されたものは
絶対に完食しなければならぬ。

どんな料理であろうとも。
どんなに口に合わなかろうとも。
胃袋が拷問に遭おうとも。
たとえそのせいでお腹をこわしても。
顔だけは笑ってニッコリと
 「美味しい」
と言わねばならぬ。
料理の味ではなく、さしだしてくれた人の愛を頂くのだから。

って、私は思うけど。

一方では
 「ごめーん、これ無理ー!」
って笑って言えちゃう人もいる。
 「食べられなーい!」
そのほうが正直でいいのかもしれない。
どちらが良いのか私にはわからない。
まあ、キャラと状況の違いだろう。

できれば苦手なものが出てくる前に察知して
 「いまお腹がいっぱいなんで」
と辞退する能力を身につけたいところ。

ピクニック遺跡
(アレッポ近郊の遺跡)

豆の入ったフールは、味は苦手だったけど、親切はおいしかったです。

| シリア | 12:07 | comments:3 | TOP↑

COMMENT

これ、めちゃくちゃ分かります(´Д`)

出されてしまったらまずくても最後まで食べなくてはいけない・・・。おいしいと言いながら・・・。
南米ではこれに相当苦しみました。
でもそれからは会った瞬間から自分達がどんなものなのか嫌いかって言うようになりました。
おかげでそれ以降苦労していません!!

| 海坊主 | 2011/12/16 01:32 | URL |

解かりますね~。

でも 反対に外国人は日本の料理をすべて美味しいと受け入れてくれるかな と思えば そうでもないと思うし・・・。    これダメと言いにくいけど 私はモンゴルで出会った カマボコ型のチーズがどうしてもダメで 言っちゃいました。
日本人の謙虚さが 邪魔をしますね。(笑)

| 霧のまち | 2011/12/16 10:00 | URL | ≫ EDIT

>海坊主さん
海坊主さんでも食べられないものあるんですね!
味覚の違いってどうしようもないですよね。
予想ができれば先手をうつこともできるんだけど、何がでてくるかわからない、食べてみないとわからないことが多いので困ります。

>霧のまちさん
納豆とかタコとかゴボウとか、日本食も厳しいものが多いでしょうね。
私もモンゴルで、ラクダのチーズに吐きそうになったことがあります!
その後、食中りで死にかけました。
ダメって言うべきだったかもしれません…。


| だだ | 2011/12/16 13:02 | URL |















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