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カイロの街角

カイロは今回が4度目になる。

私にとってエジプトは、ただピラミッドのある国ではない。
ちょっとした思い入れのある国だ。

生まれて初めての海外旅行で訪れた国。

そして数年前には友達と

3年前には家族といっしょに遊びに来た。

カイロはたくさんの思い出がちりばめられた町なのだ。

18のとき感動して叫びだしそうになりながら見上げたピラミッド、
妹の車椅子をがたがた押して歩いたギザ、

小さな姪っ子がツタンカーメンを怖がった考古学博物館。

おいしいイタリアンレストランには何度も通ったっけ。

友達が

 「ふざけたロバート・デニーロ」

と評したおじさんが

昔よりちょっとだけ老けたものの

昔とかわらず愛想よく迎えてくれた。

リゾットは昔のままに美味しかった。



だが思い出に浸っている場合ではない。

私は前へ進むのだ。

前へ。

前へ。

旅とは、進むことなのだから。



新たな思い出をつくるため

カイロの道をずんずん歩いた。

ずんずん

ずんずん

前を向いて歩いていった。



あっというまに迷子になった。



ガイドブックも地図も

なんにも持っていないかわりに

方向音痴の才能だけは人一倍持ち合わせているから

迷子になるのは簡単である。



今日歩いたのはカイロの中でも古い町で

イスラムのモスクがたくさんあるところだ。

観光客は一人もいない。



古い時代の建物がひしめいていた。

モスクの丸屋根を通りすぎたところで

祈りの時間を告げるアザーンが流れてきた。

ゆったりと歌うように流れるアラビア語。

振り仰げば、まぶしい空にミナレット(塔)がそびえ、細長い影を古い町に落としている。

影に沿うように細く延びた道には

ぎりぎりの車幅で車が通る。

ロバが通る。

自転車が通る・・・籠いっぱいのアエーシ(エジプトパン)を頭上にのせて。



道ゆく人は誰も急がない。

井戸端会議のおばさんたちは、色とりどりのスカーフで髪をつつみ、ゆったりと長いスカートをはいている。

髭のおじさんたちは座りこんでガラスのパイプから水煙草を吸っている。

猫たちはしかめっつらでゴミの山を漁っている。



ジャパニーズ!と声をかけてくる人がいる。

どこに行くんだい、ときいてくれる人がいる。

子供たちがすれちがいざまハローハローと手を振ってくれる。

お茶をごちそうになったり

騙されそうになったり

名前はわからないけど古いお寺を見つけたり

道ばたの店でアイスを買い食いしたりする。



旅とは進むことであり

旅とは迷うことである。

迷いのない人生がないのと同じように

迷いのない旅もまた存在しない。



迷って迷ってさまよって

それでも進んで行けばいい。

いろんな国で

そして日本で

私を助けてくれたひとたち
これを読んでくれている人たち

みんなありがとう。



カイロその2

カイロその1


と、いうことで。

迷子は楽しい。

だけどそろそろ帰りたい。

実はめっちゃトイレ行きたいねん。



宿、どこなんやろ?



いま泊まってる宿も入り組んだ小道にあるもんだから

帰るたびに迷子になってしまう。

スーク(市場)でごちゃごちゃしてて看板も見えない。

目印は「ラクダさんが繋がれてるとこ」を曲がるんだけど

そのラクダさんがお仕事に出てたり

もしかして売られちゃったりしていたら

・・・ほんとにどうしましょう。

| エジプト | 03:44 | comments:1 | TOP↑

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| | 2010/03/23 17:01 | |















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