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旅と母とバイオリン

トルコからブルガリア、ルーマニアと旅した私は
そのままハンガリーへ流れていった。
ブダペストに立ち寄った理由はとくに無い。
あるとすればただ、地面が続いていたから、だ。

それでも折角だから2,3日は滞在して町を歩くことにした。

聖イシュトバン教会とか

聖イシュトバン教会

マーチャーシュ大聖堂とか

マーチャーシュ教会


ドナウ河岸の国会議事堂とか

国会議事堂

ナントカ橋とか

鎖橋


ヨーロッパの建物って綺麗だねえ。
綺麗だねえ。
綺麗だけれど
めっちゃ興味ないわ。 
・・・私は西洋文明に興味がないのである。

観光名所のブダ城の丘も、ふふ~ん、で通りすぎようとした。
が、細い音楽が流れてきたので足を止めた。
止めてしまった。

観光客相手の大道芸で
みすぼらしいおじいさんがバイオリンを弾いていた。
乞食一歩手前みたいだけど
バイオリンケースに小銭を投げ入れると
粗雑な弓の扱いをやめて丁寧に弾きはじめた。
見かけによらぬ腕前だった。
その場に根が生えたようになって
バイオリンを聴いていた。

私の母はバイオリン弾きだ。
生まれる前からバイオリンを聴いて育った。
私自身は弾かないし
それこそ、とくに興味もないが
バイオリンの音は私にとって音楽というよりも生活音の一部であり
母の声みたいなものなのだ。

その母の病気も知らずに旅に出て
ハンガリーまでやって来た。
そして久しぶりにこの音を聴いた。
どんな楽器とも違う。
バイオリンの音が懐かしかった。
 「元気に帰っておいで」
と母に言われているようで。
懐かしくって
そして
めっちゃ悔しい。
「西洋文明には興味がない、私はアジア人なんだもん、フフーン」とか思ってるのに!
バイオリンに郷愁を覚えちゃうなんて矛盾ではないか・・・。
アイデンティティに微妙な動揺を覚えつつ、私はブダ城を去ったのであった。

どうでもいいけど
「ブダペスト(ハンガリー)」と
「ブカレスト(ルーマニア)」って
名前が似すぎてて、ややこしい。
3回に2回は言い間違えてた。

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| ハンガリー | 22:24 | comments:4 | TOP↑

COMMENT

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2010/11/21 23:17 | |

私も西洋文明に興味が無い一人です。
お母さんがバイオリン弾き! そうなんですか。
身体に馴染んでしまっている その音を聴いて…ちょっとその街が変わって見えたでしょうね…。

| 霧のまち | 2010/11/21 23:21 | URL | ≫ EDIT

佐渡で看護師をしながら居酒屋のママをやっています(店主は夫)
何で検索をしたのか「地球の迷子」だださんのブログに2日間はまってます
世界への旅はいつもお独りで行かれるのですか?

わたしは一度もまだ日本の外へ出たことがなく 愛車(バイク)でフラフラと一人旅を一年に一度だけ行く程度です

だださんのフィルターを通して世界を旅している気分になっています(このフィルターがサイコーに素敵です)

素敵なブログをありがとうです これからも楽しみにしてますね

| みっぴ | 2010/11/22 17:05 | URL |

>霧のまちさん
自分で全く気づいていなかったことに気づかされた町でした。
自分の嫌いな人と実は血がつながっていたような…(笑)。

>みっぴさん
読んで頂いてありがとうございます。
楽しんでもらえたようで嬉しいです。
バイクの一人旅ってかっこいいですね!
そういえばバイクで世界一周してる旅人にも出会いました。
私は家族や友達と出かけることもありますが、長旅は独りです。
来年も独りで行きます。
また遊びにきてくださいねー。

| だだ | 2010/11/23 11:25 | URL |















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