PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

キリマンジャロの麓の村で

キリマンジャロの麓の、モシという町で
ウォーキングツアーに参加した。
正式なツアーじゃなかったけど
ものすごく熱心に客引きをするガイドがいて
その熱心さに負けて行くことになってしまった。

ハイキングルート

山道
あぜ道
獣道。

凶暴化したブタを避けて通り
ぬかるみを踏み歩き
ようやく可愛らしい滝に出た。
キリマンジャロの雪解け水がながれ落ちる
小さいが清冽な滝だ。

キリマンジャロの雪解け水

熱心な「自称・公認ガイド」は、名をムコイという。
英語はあんまりうまくないが
村の子ども達に慕われる、優しい男だった。

 「シーズンオフでずっと観光客がなくて、君が今月初めてのお客さんだよ。
  実は昨日、娘が重症のマラリアで入院してね。
  今朝じゅうに金が払えないと追い出されるところだった。
  君のおかげで娘の命は助かった。
  本当にありがとう」

彼は兄もマラリアで失くしていた。
ほんの少しの薬代が払えないばかりに
人がばたばたと死んでいくところなのだ。


2日後。
 「娘の熱がようやく下がって退院の日が決まった」
とムコイは嬉しそうに報告してきた。
 「病院に来て、娘に会ってやってくれないか。
  妻もお礼を言いたがっている」
えー。
病院かー。
なんか変な病気をうつされそうでコワイ。
・・・・とは言えないので
迷惑をかけたくないから遠慮しますと断った。
 「じゃあ、かわりに僕の実家においでよ」
と家に案内してくれた。

ムコイ

土と藁とトタンでできた家に
おじいさんとおばあさんと
子どもがうじゃうじゃ住む村だった。
ムコイの両親は孫が助かったことを喜んで
 「ここに泊まっていいんだよ、1週間でも泊まっていいよ」
と言ってくれた。

それを素直に受け取れず
・・・私はいったいどれだけボラれたんだろう?
と考えてしまう自分が情けなかった。


***************************************

読んでくれてありがとう。
↓クリックしてもらえると励みになります。
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ
にほんブログ村

| タンザニア | 18:21 | comments:2 | TOP↑

COMMENT

はじめまして

>それを素直に受け取れず
>・・・私はいったいどれだけボラれたんだろう?
>と考えてしまう自分が情けなかった。


こういった随所で反省できる人は「優しさという強さ」を兼ね備えていると思います。
経験豊富ゆえに、だださんだからこそ導きだせた答えだと思います。

| じゅんじゅん | 2010/08/11 03:23 | URL |

>じゅんじゅんさん
初めまして。
読んでくださってありがとうございます。
旅をすればするほど疑い深くなるというか
視界を広くするはずの旅で心が狭くなってしまったようで
悲しいなあと思いました…。

| だだ | 2010/08/11 18:17 | URL |















非公開コメント

PREV | PAGE-SELECT | NEXT