2012年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年04月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

モアイとまさかの再会

レンタカーをとばして南に向かった。
日南海岸を目指してドライブだ。
ちょっと天気は悪いけど。
海沿いのドライブルートはいかにも南国の風情。

ヤシの樹が並んでる。

ヤシの樹


ヤシの樹が並んでる。

ヤシの樹2
(掘切峠)


モアイも並んでる。

モアイ

・・・なんなんだ、ここは!?

でもなんか楽しい!
懐かしい!
モアイに会うのは1年ぶりだよ!(イースター島写真

雪次郎とモアイ
(再会を喜んでみた)

ここは『サンメッセ日南』。
説明によると、イースター島「アフ・アキビ」のモアイの完全復刻らしい。
たしかによくできている。
よくできているのだけれども。
「アフ・アキビ」といえば、イースター島で唯一の「海を見つめるモアイ群」。
それを模したはずなのに、わざわざ海に背を向けているのはどういうわけだ?

海を背に


しかも、100%捏造されたジンクス付き。

ジンクス

モアイに金運。
恋愛運。
祈る意味すらわからない。
自称すぎてジンクスという言葉の意味が見当たらない。
モアイに学力成就を願うヒマがあるなら勉強しろ!とおばちゃんは思う。

それでも不思議なくらい律儀な日本人は

お供え

モアイに小銭を供えている。
ジンクスに対するお供えものか?
実は地元ではモアイ信仰がうまれているのだろうか?

ツッコミどころだらけだが。
模造には模造の魅力がある。
本物のモアイは祖先を祀った大切なものだから、近寄るだけで罰金をとられるが、日南のモアイは抱きついたってOKだ。
真下から鼻の穴をのぞいたってOKだ。

モアイの鼻を見上げる

こんな写真、ここでしか撮れないんだよ!


モアイのアゴ

モアイは、どこを見ているのかな。
イースター島のモアイの背中かな。

モアイは笑えるけど、丘の上は気持ちがよくて、涼しい風が吹いていた。
 「あー、最後に良いとこ来れた」
とTさんは満足そうだった。
私も旅の終わりに笑えてよかった。
可愛いモアイ、ありがとう。

| 国内 | 23:42 | comments:9 | TOP↑

≫ EDIT

本場宮崎のチキン南蛮!

何年前からだろう?
 「宮崎へ行きたい」
と言い出したのは。
思い出せないほど昔から、毎年毎年、しつこいくらい言い続けてきた。
 「宮崎へ行ってチキン南蛮を食べたい」
と。
揚げたチキンを甘酢で食べるチキン南蛮」は私の大好物で、本場の味に憧れた。

でもまあ、国内は、その気になったらいつでも行けるから。
これまでずっと後回しにしてきた。
だけど去年は東日本大震災があって。
国内でも何があるかわからない。
行きたい所は行けるうちにと思うようになった。
それで18きっぷ旅行を計画したとき、ゴール地点として数年来の夢をかなえることにしたのだ。

宮崎市内の中心部。
『おぐら』本店。
ここが私の夢の城。

おぐら本店

チキン南蛮発祥の地は延岡らしいが、タルタルソースが大好きな私はこの店に来た。
2Fにもたくさん席があり、そんなに小さな店じゃない。
なのに開店から30分後の11時半にはもう満席。
ちょっと待たなくちゃいけなかった。

だけどもな。

待ってでもな。

・・・とにかくな。

おいしいねん!

チキン南蛮
(夢のチキン南蛮)

タレはほんのり甘くって。
タルタルソースは具がたっぷりで。
揚げたてチキンはアツアツで。
胸肉とは思えないほどやわらかい。

一口たべたら、もう。
・・・もう。
言葉も出ない。
「おいしい」より他に言葉なんかでてくるもんか。
食べる食べる食べる。
のみこむのみこむのみこむ。

なんかもう。
どうしよう。
おいしすぎた。
嬉しすぎた。

胃が弱いから油モノはあんまり食べちゃいけない、なんてこと忘れた。
ものすごい量の一皿をペロリと完食。
Tさんがびっくりしてた。

あー。
来てよかった。
夢が叶った。

おぐらの湯のみ
(おぐらおじさんの湯のみ)

ほんというと私は、『夢は必ず叶う』って言葉が大嫌いだ。
「必ず」なんて安易に保証するなって思うから。
夢なんか叶わないことのほうが多いことは知ってるから。

だけど夢のない人生は楽しくない。
『数打ちゃあたる』をモットーに、私はたくさん夢をみる。

富山の寿司を食べたい。
おいしいわさびでざる蕎麦が食べたい。
ケーキ屋さんで「全種類ください」って注文してみたい。
スイス・ベルギーでチョコレート巡りがしてみたい。

・・・食べることばっかりやけどな。

たとえそれが、ほんのちっちゃな夢でも。
安あがりの夢でも。
自分以外の人にはどうでもいいことでも。
私はそのために生きていける。
だからそれを夢って呼ぶことにしている。

『おぐら』のチキン南蛮は、私の夢をひとつ、叶えてくれた。
そして
 「次は、延岡のチキン南蛮も食べくらべてみたい」
という夢がうまれた。

| 国内 | 21:03 | comments:2 | TOP↑

≫ EDIT

普通電車で九州へ(2) 小倉~宮崎

朝。
出発前に私はTさんに言った。

 「今日は乗り換えを頑張らないとダメですからね!
 昨日みたいにトイレのせいで乗り遅れたり、ホームを間違えたり、
 お腹が空いたからって途中下車しちゃったりしたら、
 今日中に着かなくなるから頑張りましょうね!」

偉そうに言ってみたが、乗り遅れたのもホームを間違えたのも、お腹が空いて途中下車したのも、ぜんぶ私である。
Tさんは寛容にもハイハイと笑ってくれる。

中津ゆき

JR九州。
小倉から乗りこんだ列車は3両編成だった。
だんだんいい感じに鄙びてくる。

この日も天気は曇り空のまんま。
水平線はどんよりと暗い。
うつらうつらしていたら豊後豊岡のあたりで目が覚めた。
・・・覚めたら。
車窓に。
椰子の木が!
ヤシが!
南国だ!
九州だーーー!!
めっちゃ九州だよ~ねえ、Tさん!
 「あ、そう」
たかが椰子の木で喜んでるのは私ひとりだった。

2両編成の電車は別府駅に着いた。
次の電車まで3時間。
 「3時間あればお風呂に入れるよ!」
手近な温泉を教えてもらうつもりで観光案内所へ行ったら
 「3時間あれば『地獄めぐり』ができる!」
と観光をすすめられた。
強くすすめられた。
もちろん、お金も時間もぜんぜん足りない。
観光してる場合じゃない。
一人なら絶対に行かなかっただろう。
だけどTさんの目が輝き、
 「行こう!ぜひ行こう! 私がタクシー代出すから!」
と言ってくれたおかげでプチ観光をすることができた。
持つべきものは先輩である。

『坊主地獄』
坊主地獄

そして

『海地獄』
海地獄

海地獄の華やかな水色を目にしたとき、わあっと歓声をあげた。
なんて色だ!
パムッカレみたい!
青の洞窟みたい!
バスクリンみたい!
地獄よいとこ一度はおいで!

赤い温泉池にはにちょっとだけ、アンデスの湖を思い出した。

海地獄で血の池

でも。
観光もいいけど。
きれいだけど。
温泉はやっぱり、入るものだと思う。
別府には数百円で入れる気軽な温泉がたくさんある。
私たちは駅前の『高等温泉』に入った。
大正時代の建物が素敵。

別府駅前高等温泉

湯船は小さく脱衣所も狭い。
必要最小限の設備しかない。
「銭湯」って雰囲気だ。

温泉

だがその効果はすごかった。
お肌ツルツルってだけじゃない。
夜、Tさんが目をまん丸にして叫んだ。
 「あんたちょっと、背中、見せてみ!」
私はアトピー持ちで近頃とくに首と背中が酷い。
Tさんはそれを知っている。
 「しっしん、治ってるで!」
そういえば首の痒みもおさまっている。
たった1度、30分ほど漬かっただけなのに。
2日経ってもまだキレイだった。
温泉って、すごいんだ。

つまようじ

たった3時間の途中下車で、観光してお風呂に入ったうえに、お昼ごはんまで食べることができた。
またしても『流行ってる店の隣りの空いてる店』だったけど十分に美味しかった。
とり天と、唐揚げ。
鶏肉めっちゃ柔らかいねん!

とり天と唐揚げ

温泉ぽかぽか。
お腹もいっぱい。
最高の気分でまた電車に乗りにいく。
ゴールの宮崎がだんだん近づいてくるのが嬉しい。

階段

今日の列車は、小倉からが3両編成。
次に乗り換えたのが2両。
 「だんだん短くなってきたね」
と言ってたら。
延岡までの列車がついに1両になった。

1両列車の停まる駅

ワンマンの1両電車!
しかも赤!
いや、紅!
めっちゃ可愛い!

線路は海からはなれ、深い山へと入っていった。
トンネル。
トンネル。
またトンネル。
山間に流れる川のほとりには、隙間みたいな土地を拓いて田んぼがつくられている。
土地がひろがると集落になり緑の田畑が整然と並ぶ。
そうして人々が暮らしていた。
村の道に腰を曲げてあるくお年寄りの姿が見えた。
犬を散歩させるおじさんの姿が見えた。
簡素なホームからは高校生がわいわいと乗ってきた。
たった1両のワンマン電車が満席になることはついぞなかったけれど、どんなに小さな無人駅にも『名所案内』の看板が立ち、ささやかな神社や寺があることを告げていた。
私たちは1両列車の中で、この旅2度目の夕暮れをむかえた。

延岡で乗り換えた列車が、この旅で最後の電車になった。

宮崎へ

ワンマン列車は夜の闇をついて走った。
車窓は炭を流したように真っ黒だ。
停まった駅の名前すら判読できないほど暗い駅もあった。
車内はいつも眠ったように静かだった。

そして、夜8時37分。
私たちを乗せた列車は宮崎駅に到着した。
全行程で920キロ。
乗車時間17時間半の列車旅行は終わりを告げた。
終わった。
終わった。
終わってしまった・・・わけじゃない。
 「さあ、明日は遊ぶぞー!」
宮崎で一泊して、最終日は遊び倒す予定です!

| 国内 | 14:19 | comments:6 | TOP↑

≫ EDIT

普通電車で九州へ(1)三田~小倉

電車に乗りたい。
どこまでも、どこまでも。
電車に乗っていきたい。
それだけの理由で青春18きっぷを買った。
「1日2300円でJR乗り放題、ただし普通電車のみ」というチケットだ。
目的地は宮崎のチキン南蛮の店に定めた。
もちろん一人旅・・・の、予定だったのだけど。
 「どこ行くの?」
職場のTさんに聞かれた。
九州です。
宮崎まで。
 「ええなー、私も行くわ。連れてってー」
いや、普通電車ですよ?
めっちゃ遠いんですよ?
1日10時間、合計17時間以上も乗るんですよ!
 「行く行くー、ついて行くよー」
17時間と聞いてなお、この軽いノリはどうだろう。
Tさんは私より母に近い年齢だ。
去年はいっしょに富士山にのぼった。
今年は18きっぷ旅行について行きたいと言う。
スゴい人だと思った。
心意気に感心した。
それで2人で電車に乗ることにした。

朝5時の電車で出発だ。
尼崎から山陽本線に乗り、姫路→岡山→広島と突っ走る。
瀬戸内海沿いを走る路線だけれど天気はあいにく曇り空。
海には鈍色の靄がたちこめていた。

尾道らへん

 「お昼ごはんは次の乗り換えまで我慢しよう」
と言い出したのは私だった。
なのに『次は広島』のアナウンスを聞いたとたん
 「お腹がすいたからここで降りる!」
とあっさり決意を翻したのも私だった。
B型の気まぐれ全開の発言だったが、Tさんは微笑みながら
 「どこでもええよー」
とついて来てくれた。

広島でランチ休憩なのだから、もちろんお好み焼きになる。
駅ビルにはお好み焼きの店がずらりと並んでいた。
有名店の『麗ちゃん』は大混雑だったのであきらめた。
混んでる店はウマイ。
空いてる店はマズイ。
それが定説。
・・・なのに、空いてる店でも美味しかった!

お好み焼き
(空いてる店のお好み焼き。野菜だらけ過ぎないのでおいしかった)

広島からさらに進んで山口へ。
トイレに行ってるあいだに電車が出ちゃったり、ホームを間違えて乗り逃したり。
 「うわあ、電車いってもたー!」
 「まあいいやん、次のに乗ろ」
 「次のも行ってしまったー!」
 「ほんなら次の次でええ、ええって」
Tさんと2人、大騒ぎしながら瀬戸内海沿いを西へ西へと進んでいく。
乗りそびれても悔しくてもTさんがいつもニコニコ笑っててくれるから楽しかった。
この日の乗り換えは合計9回に及んだ。

岩国をすぎると素晴らしい景色が広がっていた。
列車が海のすぐそば、砂浜の際を走っている。
車窓はただ海一色にぬりつぶされた。
まるで海の中を走る列車・・・ヴェネチアへ向かう海列車のようだ。
内海は静かに凪いでいる。
ひたひたと揺れる水際は蒼く透きとおっている。
晴れていればさぞかし絶景なんだろう。
・・・晴れていれば!

岩国を過ぎ
(どんより。)

お菓子をつまんだりお喋りしたり。
列車の旅はのんびりだ。
ゆっくりゆっくり、西へ西へと揺られていく。

がたんごとん。
がたんごとん。

リズミカルな音と揺れが眠気をさそう。
車内の暖房もよく効いて。

がたんごとん。
がたんごとん。

だんだん無口になってゆく。
景色をもっと見たいのに、瞼を開けていられない。

がたんごとん。
がたんごとん。

目を覚ますたびに明るい灰色と水色の海がちらちらと見える。

がたんごとん。
がたんごとん。

下関で日が暮れた。

日が暮れた列車

関門トンネルをあっという間に通りすぎて小倉へとたどり着く。
乗車時間約10時間半をかけて1日目の旅が終わった。

山陽本線は混むと聞いていたけれど、座れないことは一度もなかった。
ラッキーだったのだろう。
楽ちんだった。
とはいえ。
朝5時出発、夜8時到着。
走行距離は602キロ。
乗車時間は10時間半だ。
Tさん、長距離移動、お疲れ様!

 「ぜーんぜん疲れてないよ。
 座りっぱなしやったもん。
 よく寝たわあ」

・・・私よりタフである。

小倉のビジネスホテル
(小倉のビジネスホテルで一泊)

| 国内 | 10:57 | comments:3 | TOP↑

≫ EDIT

オーロラを探せ!

今回フィンランドまでやって来たのはもちろん「オーロラを見るため」だ。
だけどオーロラは自然のもので、必ず出会えるわけではない。
テレビではさかんに
 「今年はオーロラの当たり年!」
と騒いでいるが
どんなに大きな当たりがきても
雲が出てたらもう見えない。
お天気次第なのだ。
頑張って北欧まで来ても、オーロラ見れないまま帰りました、という人は大勢いる。
フィンランドの場合、その確率は50パーセントくらいだと思う。

オーロラ観測は日が暮れてから深夜12時くらいまで。
空をじーっと見あげてる。
奇跡があらわれるのをずーっと待っている。
ほかに術はない。

かなりヒマなんで
曇った闇夜を写してみたり

闇夜


なんとなく星が出てるなあって眺めたりしてた。

星空
(樹の上にオリオン座。見える?)


サーリセルカはかなり田舎で、
町の中からでもオーロラが見える!
ホテルから徒歩でオーロラを探しにいける!
・・・って話だった。

だけど実際に行ってみると
思ったより町の灯りが強かった。
ここ数年で建物が増えたのかもしれない。
星空観察と同じで、オーロラは明るいところでは見られない。
正直、これは難しいなって思った。
現地で出会った日本人の多くは高い別料金をだして
 「オーロラ探索ツアー」
に参加していた。

案の定、雪の中で何時間待ってもオーロラは見えなかった。
たとえオーロラが出てても明るすぎて見えないのかもしれない。
なんか疲れてきた。
エアポート・バスの車窓から見そびれたオーロラが
やっぱり最初で最後のチャンスだったのだろうか。

「帰ろうか」

と先輩が言った。

心残りはあるけれど

こればっかりは仕方がない。

かくなるうえは、奥の手だ。


ケチャップと


マヨネーズを


器の中でまぜあわせ


北極圏にふさわしい


クールなギャグを


とばしてやろう。


「オーロラソース!」


・・・って、


オーロラ1

うおおおおおお!

オーロラやんかーーー!

先輩が指さした夜空に
霧でもない煙でもない、
ふしぎに白っぽい幻がたちあがっていた。
目をこらすとそれは淡い緑色をしていた。
儚いくらい薄かった。

神様が、星くずを焚いた煙のようだった。

オーロラ2

天にもとどかず。
地につかず。
曖昧なところでたなびいている。
淡く。
儚い光。
消えそうで消えない、幽玄の炎。
ふしぎな幻は、ゆっくり形を変えながら、ゆらゆらと揺れていた。

期待したほどダイナミックではない。
カーテンと呼ぶには淡すぎる。
驚異というには小さすぎる。
感動するには薄すぎる。

けれど嬉しかった。
自分の目で見られたことが
自分たちでオーロラと出会えたことが
何よりも嬉しかった。

オーロラ3

(これで無理矢理「オーロラソース」とか言わずに済むし!)


結局、オーロラに逢えたのはたった一度きりだった。
それでもラッキーだったと思う。

もしも、あのとき
私が「この道から帰ろう」と言わなかったら。
先輩が、ふと空を見上げなかったら。
・・・もしも、ひとりで来ていたら。
あの瞬間はなかっただろうから。

雲の上

楽しい旅行でございました。


フィンランド旅行記はこれにて終了。
次回の旅まで、更新を停止します。

・・・あ、最後に、カメラの話を書いておきます!

≫ Read More

| フィンランド | 21:58 | comments:6 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT