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音楽の都で、タダでオーケストラを聴く

モーツァルトとか。
ベートーベンとか。
ウィーンは言わずとしれた音楽の都だ。
観光客相手に『宮廷音楽の夕べ』と銘打ったクラシックの演奏会が毎晩のように催されている。
モーツアルトみたいな扮装の客引きが
 「今なら学生料金にしてあげるよ!
  たったの28ユーロ!」
と誘ってくるが、『たったの28ユーロ』が厳しいのが旅人ではないだろうか。

私は行かなかった。
とくにクラシック・ファンではないし
週末のウィーンではなんと
タダでクラシックの演奏を聴くことができるからだ。

それは、ミサだ。
教会のミサ。
聖歌隊だけのところもあるけれど
本格的なオーケストラがミサ曲を演奏したり
オペラみたいな歌手が歌ったりもしている。
教会は基本お金をとらないから、無料
すばらしい。

misa.jpg
(シュテファン教会のチラシ。『ブルックナーのミサ曲 第3番f-moll』)

そりゃあミサだからミサ曲ばっかりなんだろうけれど
私みたいなクラシックのクの字もわかんないド素人には十分である。

お目当てはウィーン少年合唱団の参加するミサだったが
寝坊したので間に合わなかった。
それで駅近ですませることにして
地下鉄を降りたところにあるシュテファン教会でブルックナーを聴き
ペーター教会で聖歌隊の歌を聴き
最後にアウグスティーナ教会でシューベルトを聴いた。

misa (2)
(ペーター教会)

ブルックナーは重々しくて
聖歌隊のは清らかだった。
シューベルトは穏やかで親しみがあり、いちばん好きだった。
高い天井と
十字架と
信者と
ぶ厚い聖書の香りがする。
クラシック音楽ってこういうところで生まれたんだなと思った。

アウグスィナ教会
(アウグスティーナ教会)

お金を払って聴くコンサートもきっと素晴らしいだろうが
やっぱりタダって素敵です。

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| オーストリア | 15:09 | comments:3 | TOP↑

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ウィーンで食べる

私なんかがウィーンに
何しに来たかと言えば
ザッハトルテを食べることだった。
帰国後ウィーンに行ったことのあるおばさんに言われた。
 「行ったの?
  ほんとに(あんたみたいな子が)あんなトコ行ったの?
  まあ~勇敢ねえ!
ええまあ、雨季のアフリカを歩いてきた靴で
ホテル・ザッハーでケーキ食べてきましたよ。
何か文句ありますか?
お店の人は、そりゃもう機械的にケーキとコーヒーを出してくれましたとも。

ホテル・ザッハーのザッハトルテ
(前に載せたのと同じ写真ですが。)

昔ながらの大雑把な味が
あまりにもあまりだったんで
別の店でも食べてみました。

ザッハトルテとウィンナカフェ

もちろん、ケーキといっしょ本場のウィンナ・カフェを頼みたいんだけど
店によっては「ウィンナ・カフェ」なんてメニューが存在しない。
コーヒーにもいろんな名前がついていたが
どれももうひとつ良くわからない。
・・・ウィーンで飲めば全てがウィンナカフェであろう。

楽しみにしていもうひとつの食べ物、ウィンナ・シュニッツェルは
あまりにも「ただの薄いビフカツ」だったので
写真を撮ることすら諦めてしまいました。
でも、すごく美味しかったんですけどね。

最後に、ウィンナ・ソーセージ!

ウィンナ・ソーセージ

写真は、観光客でごった返す大通りの、オープン・ファミレスみたいな店のもの。
ソーセージはすごくおいしかったが
付け合せのキャベツがすっぱかった。

ヨーロッパの人はオープン・カフェが好きだ。
屋根のない店が好きだ。
日光に飢えているのであろう。
あるとき屋根のないオープンな店で食べてたら
突然、雨に見舞われた。
避難するひまもない夕立ちだった。
私は食べ終わったあとだったけど
ほかの人は・・・料理は・・・。

日本人の私としては、
オープンな店ではお茶くらいにしておいたほうがいいと思う。

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| オーストリア | 10:03 | comments:5 | TOP↑

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ウィーンで半泣きSkype

ブダペストから列車でオーストリアを目指した。
列車での国境越えも慣れたもので
国境が近づくとパスポートを取り出して待機してた。
もちろん、出入国の手続きをするために。
係員がまわってきてスタンプをポン!と押してくれるんだろうと思ってた。

ところがだ。
誰も来ない。
何にもない。
出国も、入国も、なんにもやってもらえない。

まわりは白人ばかりで
外国人観光客は私だけ。
私は不安に襲われた。

どうしよう!
どうしよう!
ハンガリーの出国スタンプも
オーストリアの入国スタンプも
何もなしでウィーンに着いちゃうよ!
これって不法入国だよ!

『都会のクールな白人』にすっかりびびっていた私は
まわりの人にきくこともできず
携帯で日本の友達にメールを送った。
 「出入国の手続きしてくれないんだけど、どうしよう!
  私、不法入国でつかまっちゃう!」
即行で返事がきた。
 「大丈夫。
  ヨーロッパはEUになってからスタンプなくなったから。」
あ、そっか~。
な~んだ~。
今更ながら、すごく初歩的なことも知らずにヨーロッパに来ちゃってることに気がついた。

メールの相手は、Aさん。
もとは仕事の先輩だったが今では年上の友達で、
旅のあいだずっとネットでやりとりをしていた。
まるで下調べもせずにヨーロッパに来ちゃった私にとって
何でも教えてくれるAさんは強力な助っ人だった。
ウィーンに着いてすぐ、ネットカフェを見つけたので
とりあえずAさんにスカイプで電話をかけた。
Aさ~ん、お久しぶり~。

 「おう、お疲れ!」

その言葉は、仕事場でずっと聞いてきた声で、ずっと聞いてきた言葉だった。
ヘッドフォンの向こうに日常があった。
けっして帰りたいわけじゃないけど
戦わなくてもいい日常が。
いろんなことに安心できる日常が。

・・・疲れたよ、ほんとに疲れた。

気がついたら半泣きになって
べそべそ愚痴をたれていた。
予想外の寒さで風邪をひいたばかりか
クールな白人とどう接したらいいかわからなくて、
身も心も財布も、すっかり冷え込んでいたのである。
Aさんはきいてくれた。

ウィーンでソーセージ

ネットカフェを出たら青空が広がっていた。
私は元気をとりもどし、ソーセージを食べて、ウィーンの町にくりだした。

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| オーストリア | 14:44 | comments:2 | TOP↑

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一人遊園地 ウィーン・プラター

アフリカ話に飽きたので、ちょっと違う話題を。
先日
 「一人旅って寂しくないの?
  私、『ひとりゴハン』ですら寂しくて耐えられないのに」
と友達に言われました。
一人ゴハン・・・平気だけどなあ。

皆さんは行ったことありますか?
一人ラーメン。
一人吉牛。
一人王将。
そして、一人焼肉。

私は先日とうとう『一人遊園地』にチャレンジしてきました。
ウィーンのプラター遊園地です。

プラター遊園地

そりゃもう、めちゃんこ寂しかったわ

プラターといえば観覧車。
100年くらい前につくれられたもので、
映画『第三の男』の撮影にも使われたとか。
有名な、歴史的観覧車なのだ。

プラター遊園地 大観覧車

だけど、さすがに『一人観覧車』はナシだよな。

当たり前だけど
まわりは家族連れとカップルばかり、
あまりにも居づらいので
ホームレスのたまり場みたいなところへわざわざ行って
彼らにまじってお弁当を食べたりしてた。

絵に描いたような「寂しい女」
・・・というより「異様な日本人」だったが
どうしても
どうしても
どうしても
一人でも!
乗り物に乗りたいと思ってしまった。

プラター公園 大ブランコ

これ何ていうの?
ブランコ?
小さい頃、宝塚ファミリーランドでよく乗ったやつ!

行列ができてて、本来ならかなり並ぶはずなんだけど
係員が
  「1席あまってるので、どなたかお一人の方いませんかー」
とまわってきた。
一人でブランコに乗るやつなんて、私以外おらんやろ!
ということですぐに乗ることができた。

大ブランコからの眺め

キモチイイー!

隣席になった地元民の兄ちゃんが
 「最高だね!」
と、だいぶてきとうな英語で話しかけてくれたので
乗ってるあいだは寂しくなかった。

プラターは遊園地以外にもいろいろある広い公園なので
森の方は一人でもじゅうぶん楽しめるかと思います。
『一人遊園地』に耐えられない方はそちらをオススメします。

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| オーストリア | 22:33 | comments:6 | TOP↑

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シシィの生きていた証

モーツァルトやマリアテレジアなど
ウィーンは歴史的な超有名人をたくさん抱えているが
私にとって一番の主役はやっぱり「シシィ」だ。
タカラヅカのミュージカルを通して馴染み深い人となった、エリザベート皇后。

宮殿内のシシィ博物館では
彼女の使っていたものがたくさんの展示されている。

ほんとうに実在したんだなと思う。
あの物語のヒロインが
シシィという人間として
実際に生きていたのだと。

ここで眠り
この机で詩を書き
この吊り輪で体操をし
ここでオシッコしてたんだなと。

……トイレの展示くらい生々しいものはない。

ふつうに狭い洋式トイレで
全体は磁器製だが、
お尻が冷たくないように
便座にだけシンプルな木の板が使われている。
そのせいでだいぶ簡素な印象を受ける。
ちなみに水洗トイレで
引っ張ると水のでてくる紐と
手を洗う水道もついてた。
トイレットペーパーホルダーは見つからなかった。

なんで私、トイレをこんなに観察してるんだろう。

イタリア人テロリストのルキーニが
彼女を暗殺したときにつかった凶器も展示されていた。
それは意外に小さく
鋭く尖った
ヤスリだった。
ヤスリ。
金ヤスリ。
悲劇のヒロインの命を奪った凶器にしては
とてつもなく地味であった。
現実ってこんなもの。
仕事を捨て
家族まで捨てて
終わりのない旅を続けていたシシィは
心の病気だったんだろうなと思う。
お芝居を観ていたときは
なんてワガママな人なんだと思ってた。
だけど今はちょっと
ちょっとだけわかる気がする。

| オーストリア | 05:25 | comments:4 | TOP↑

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