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ルーマニアの花たち

私は雨女だ。
この旅は本当に雨が多かった。
アフリカではまさに雨季で
ジンバブエでも
ザンビアでも
信じられないくらいの豪雨にみまわれ
バスの中で傘をさし
水溜りだらけの道はどろどろになりながら歩いた。

中東の砂漠はさすがに乾いていたけれど
トルコのカッパドキアあたりからまた降り始めて
トラブゾンも
イスタンブールも
ブルガリアも
降ったりやんだりの雨模様だった。

ルーマニアでも
花たちが冷たい雨にぬれていた。
ルーマニアの花

名前わかんない

この花を見つけたときは嬉しかった。
クロバナフウロソウ。

クロバナフウロソウ

神秘的に咲く。
暗い花。
生えていたのはブラン城・・・「ドラキュラ城」の庭だ。
古びた十字架のまわりで咲いていた。
知らないまに「♪ヴァンパイア・レクイエム」とか口ずさんでいた。
ベルベットのような黒紫色のこの花を
吸血鬼は好むかもしれない。

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| ルーマニア | 11:27 | comments:2 | TOP↑

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進む、戻る

 「戻らなければならない。
  人間は昔に戻り、自然に戻るべきなんだ。」
ルーマニアでよく耳にした言葉だ。


ルーマニアで世話になったユゲンさんはある夜
おしいワインを飲みながら語った。

 「かつて僕たちは畑で野菜をつくり、小さな店でそれを買った。
  だが今はなんでもスーパーで売っている。
  馬車が車に替わり
  電気がとおって便利になったが
  人々とのつながりは薄くなった。
  自然は破壊されるいっぽうだ。
  だから僕らは、今こそ文明をすてて
  昔へ戻らなければならないんだ。」

ああ。
そう思う。
本当にそう思う。

 「戻らなければならない。」

ルーマニアの町並み

ルーマニアの町並み



だがその一方で
私はこんな言葉を聞いたことがある。

 「進まなければならない。」

それはエチオピアでのことだ。
ラリベラの村はずれに住む青年は誇らしげにこう語った。

 「去年、この村にやっと電気が通ったんだ。
  今まで1日2,3時間しか使えなかった電気が
  24時間いつでも使えるんだよ!
  日本ではそんなの普通かもしれないけど
  僕らにとっては凄いことなんだよ。
  日本のNPOが来てくれたから、いつかは水道も通るだろう。
  半年後には道路もきれいに舗装される。
  大学だってできるんだ!」

青年の目は期待で輝いていた。
・・・でも、急激な変化は、住人にとってどうなの?

 「ものすごく助かるよ。
  人間の、文明の暮らしができる。
  すばらしいことだよ。
  僕らはもっともっと進まなくてはならない。
  そのために僕は今、勉強をしているんだ」

進みすぎた文明は戻ろうとし
追いつかない文明は進もうとする。
適度なところで留まることなんてできないのかもしれない。

時計塔

ヨーロッパの観光地にはときどきベロタクシーが走っていた。
自転車タクシーのことだ。
排気ガスを出さない「エコ」な乗り物の最先端だが
あれはつまり
東南アジアのシクローとかサイクルリキシャーのことである。
 「金がたまったらオートリキシャーに!」
というのがサイクル運転手たちの夢なのに。
皮肉なものである。

世界は広く。
人間は多く。
かくもこの世は難しい。

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| ルーマニア | 12:30 | comments:2 | TOP↑

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ルーマニア料理

 「ルーマニア料理の店ならココだ!」
宿主のユゲンさんに教えてもらった店で
ちょっとリッチにディナーを食べた。

ルーマニア料理

わかりにくい写真だなあ。

上の方にある白いのが、ママリガ。
トラディショナルな食べものだそうだ。
トウモロコシだがマッシュポテトみたいな感じだった。

メインはサルマーレ。
ロールキャベツのルーマニアバージョン。
たいへん美味しゅうございました。
・・・デザートはまずかったけど。

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| ルーマニア | 12:42 | comments:2 | TOP↑

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マラムレシュ地方

ルーマニアに関して
 「ヨーロッパの辺境」
だの
 「秘境」
だのと表現をするひとがあったが
私に言わせれば・・・誤解を覚悟で言えば
 「アフリカに帰ってきたのかと思った」
感じである。

しょっちゅう断水したり
しょっちゅう停電になったり
バスがおんぼろだったり
ネットが異常に遅かったり。
雨あがりには同じような景色が広がっていた。

ルーマニアの水たまり ザンビアの水たまり
(左・ルーマニア/シゲット・マルマツィエイの水たまり
 右・ザンビア/カピリ・ムボシの水たまり)

マラムレシュ地方に関しては
 「人々はいまだに民族衣装を着ている暮らしている」
という情報があったのだけど・・・。

maramuresu (2)
(「チーズはどうだい?おいしいよ!」なおばちゃん。市場にて)

バスを待つ人々
(バスを待つ人々)

市場
(シゲット・マルマツィエイの市場)

たしかに
おばちゃんたちがみんなスカーフかぶってたり
スカートが伝統的な毛織の花柄だったり
おじちゃんの帽子がキュートだったり
小さな子が毛ウールのチョッキを着ていたり、する。
日本からきて最初にここを訪れたら
 「わあ素敵!」
って思えるのかもしれない。

だけど私には
今まで旅した国がキョーレツすぎて
民族衣装で暮らしてる国なんて珍しくもなかったから

・・・わりあい、普通やん。

なんて思ってしまったのであった。
ちょっと残念。

マラムレシュ地方の民家
(マラムレシュの民家)

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| ルーマニア | 12:25 | comments:3 | TOP↑

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ルーマニアの車窓から

ルーマニアでは、列車にのって旅をした。

ブカレスト駅の列車
(ブカレスト・ノルド駅ホーム)


ルーマニアの人たちは陽気で、人なつこい。
乗り合わせた人たちとカタコトの英語でたくさんおしゃべりをした。
いつでも楽しい旅路だった。

romaniatren (2)


バナナを2本もくれたおばあちゃんは
しつこいくらいに教えてくれた。

 「荷物はしっかり持っておくの。
  膝に置いてるだけじゃダメなのよ、ひったくられちゃうから!
  しっかり腕に抱えておくの。
  油断したらダメよ!」

ルーマニアの田舎駅
(田舎の駅。後ろの山はカルパチア山脈)

あるとき、列車の中で若い女の子と仲良くなった。
名前はディアナ。
音楽を勉強中の学生だった。
長い旅路のあいだ、陽気なディアナとずっと話した。
家族のこと
子供の頃のこと
ボーイフレンドのこと。

やがて彼女は夢を語った。
努力して
努力して
努力しても、
実現は難しい夢だった。
競争の激しい世界だから。
努力だけでは報われないのが現実だから。
 「・・・英語で話すのは難しいわ。
  私あんまり得意じゃないから」
ディアナは微笑んだ。
それでもあきらめきれずにいるんだと
英語なんか使わなくても
若い顔に書いてあった。

ルーマニアの列車

列車は走る。
走る。
走る・・・。

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| ルーマニア | 10:06 | comments:2 | TOP↑

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