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どないやねん!笑えるけどでもちょっと大変なアフリカのバス旅

ジンバンブエ、ザンビア、タンザニアでは長距離バスをつかった。
楽しい楽しいバスの旅。
だけどもアフリカのバスってやつは・・・。

1、発車時間になっても絶対に発車しない。
インドなどでもそうだが
 「満員になるまで動かさない」
という鉄の掟が存在するからだ。
念のために言っておくが「満席」ではない。
「満員」になるのを待つ。
ラッシュ並みの混雑が「定員」だ。
始発駅で乗客をぎゅうぎゅうに詰め込むまで、バスは決して動かない。

「満員待ち」で2、3時間も出発が遅れたことがあった。
その間、エンジンはふかしっぱなし。
もったいないなあと思っていたら
出発するより先にガソリンが切れた。
 「ごめん、これ動かない。違うバスに乗って」
・・・どないやねん!

2、動き出してもすぐ停まる。
バス停はなく、ヒッチハイクが基本。
ヒッチハイカーが現れるたびに停まる。
頻繁に停まる。
10メートルおきに停まる。
しまいに乗客が怒り出して運転手とケンカを始める。
 「いいかげんにちゃんと走れよ! 日が暮れるぞ!」
 「こっちは商売なんだ、黙ってろ!」
つかみあいのケンカが始まる。
おかげでバスはいっこうに動かない。
・・・だから君達さー。

アフリカン・バスからの景色
(バスからの眺め。サバンナでも雨季は緑がいっぱい)

3、恐ろしいほど故障する。
アフリカでバスに乗ったら、毎回、かならず、途中で停まる。
理由はわからない。
 「なんか壊れた」
って言われるだけ。
直るまでぼーっと待たされる。
何時間でも待たされる。
それでも直らない。
仕方がないから、別のバスか車かトラックが通りかかるのを待つ。
町中ならヒッチハイクも簡単だけど
サバンナのど真ん中でもバスは遠慮なく故障する
野生動物がうろうろするサバンナだ。
ライオンだっているかもしれない。
夜のサバンナでバスが停まっちゃったら
火を焚きながら次のバスが通りかかるのを待つそうだ。
アフリカで出会ったバックパッカーはだいたいみんな「サバンナ野宿」の経験があって、私の乗ったバスは町中でしか停まらなかったと話すと
 「奇跡だ!」
と言われた。
 「・・・だけど、エチオピアはもっとひどいよ?」
 「そうそう、エチオピアはキツいよ~」
これを聞いてエチオピアではバス旅はするまいと心に決めた。

アフリカのバスに乗ってみたい方も、
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| ジンバブエ | 12:00 | comments:7 | TOP↑

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アフリカ人と戦う!日本人ちっちゃいけど負けない!

「ブラック・アフリカ」という言葉は差別語だそうだが
どう言ってもアフリカ南部は黒人のものだ。
アフリカ人の身体は美しい。
しなやかな手足。
強靭な筋肉。
つやつやと黒光りする肌。
土から生まれ、大自然によって進化した、すばらしく機能的な人間の姿だ。
雄大な夕焼けに照らされるマサイ族を眺めていると
アフリカの大地はまさしく彼らのものだと・・・ネグロイドの世界だと思うのだ。

私は彼らの半分の背丈しかない、ちっちゃな黄色人種だが。
それでも、彼らと戦わねばならない時がある。
巨大で強靭な身体をもつアフリカの人たちと
一戦を交えなければならない時がある!

それは、長距離バスを降りた瞬間だ。

 「タクシー乗るか!」
 「タクシーこっちだ!」
 「タクシーに乗れ!」

客引き合戦はどこの国の駅でも行われる光景なんだけど、
なにしろアフリカは迫力が違う。
パワーが違う。
ガタイも違う。
みんな、デカいデカい。
黒い黒い。
黒人のおっさんに取り囲まれると、小柄な日本人なんてまるで幼稚園児だ。
ドーベルマンにつかまったチワワだ。
・・・めちゃめちゃ怖いのだ。

アフリカン・バス
(ターミナルに着くと集まってくる物売り)

 「NO--!」
叫んでも効き目はない。
彼らはほんとに容赦がなかった。
 「彼女は俺の客だ!」
 「いいや俺が先だ!」
何本も手がでてきてものすごい力で私をつかんだ。
2人で引っ張りあいっこしている。
腕が痛い!
気がついたら荷物が奪われていた。
見知らぬ男が私のバッグを肩に担いでいる!
タクシ-の客引きなのか物盗りなのかよくわからないが、
それを見たとたん、私はブチ切れた。
絡みつく腕をふりきって、
 「勝手にさわるな!」
荷物にかじりついた。

 「なんや、あんたら!
  タクシーいらんて言うてるやろ!
  日本人や思て、ちっちゃい思て、ナメんなよ!」

しーん。
男達はいっせいに黙った。
関西弁は通じないが怒りは伝わったらしい。
ひとりがおずおずと尋ねてきた。

 「どうしたの?
  なんで怒ってるの?」

・・なんでって・・・。

 「どけ!」

呆然としている男達の輪をつきやぶって歩きだした。
ずんずん歩いた。
引っ張られた腕がじんじんしてた。
そこはガイドブックにも地名しか載ってないような小さな町でほとんど情報がなかった。
当初の予定ではタクシーの運転手に宿のことを聞こうとか思っていたのに。
実を言うと心細くて泣きそうだった。

アフリカのほとんどの人は親切で
ほとんどの場所は旅しやすかったのだけど
たまに強引に出られると怖かった。

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| ザンビア | 12:00 | comments:4 | TOP↑

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ツアー料金の現実

南アフリカでバズバスのツアーに参加した時のこと。
乗客が全員そろうと
 「それでは代金を集めまーす」
ガイドが集金を始めた。
申し込みは宿からでも観光案内所からでもできるが、支払いは当日バスの中でだった。
・・・その時に気づいた。
 「払ってる額がバラバラだ!」
と。
どこの国でもそうだけど、
ツアー代金というものは申し込む場所によって変わってくる
安い宿から申し込めばたいてい安いし
きちんとしたデスクから申し込めば高くつく。
内容はまったく同じなのだが
間でとられるマージンの額が違うんだろう。
バス内で集金をすると、ほかの人がいくら払ってるか見えるから、それがバレてしまう。
私は平均的な額だったが、
 「なんで俺だけみんなの倍額なんだ!」
と怒りだした男の子がいた。
たしかに倍はキツイよなー。
するとガイドは逆ギレして
 「そういう契約になっている!
  金額は事前に報せておいたし、君も納得した上で申し込んだだろう!」
と怒鳴った。
詐欺ではない。
ちゃんと紙に書いてある値段。
だけど彼は知りたくなかったと思う。
世の中には、不透明にしておくほうがいい事柄もあるのだと思った。

犬とアザラシ
(ハウト・ベイにて。なでなでされるアザラシと犬さん)

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おもしろくなくても許してください。

| 南アフリカ | 12:00 | comments:3 | TOP↑

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知らない人の車に乗る

エル・チャトからの帰り道。
「こんどは迷わないように」と、行きとは違う道を歩きだしたら
かえって迷ってしまった。
ものすごい距離をとぼとぼ歩いていると
 「町まで乗せてあげよう」
・・・車が停まった。

 「知らない人の車に乗ってはいけません」
ってよく言うよね。
常識だよね。
事件に巻き込まれるのは大抵このパターン。
日本でも誘拐とかあるしね。
 「知らない人の車に乗るなんて、バカじゃないの」
 「わざわざ危ない目に遭いにいくようなもの」
そのとおり。
ヒッチハイクなんてするもんじゃないよね。
ほんとほんと。

だけど、はっきり言って、
知らない人の車に全く乗らなかったら、
旅なんてできません。

そもそも、知ってる人が一人もいない所なんだから。

弱みにつけこんで悪いことをする人も多いけど、
純粋に親切な人のほうが多いのもまた事実。

トルコの砂漠で遭難しそうになったとき、
ブルガリアの深い森の中を彷徨ってるとき、
ネパールでバスが来なくて日が暮れてしまったとき、
インドで具合が悪くて倒れそうなとき。
「送ってあげるよ」と声をかけてくれた知らない人たちに、何度助けられただろう。
彼らの車に出会わなければ、私はどうなっていただろう。
私が今までちゃんと帰ってこれたのは、
知らない人の車に乗ってきたから、かもしれない。

だけどもちろん・・・
それは「運が良かった」ってことなんだけど。

「危ない人かどうかなんて、顔を見たらわかるやん」
と、自信たっぷりに言う旅人もいるけれど。
自慢じゃないけど、私には人を見る目がぜんぜんない。
良い人か悪い人かなんて、ちょっと見ただけではわからない。
人の心には裏も表もあり、
天使と悪魔が同時に棲んでいる。
「人間はわからないもんだ」って、年をとるにつれてますますそう思う。
だからこそ、注意が必要なんだ。

黄色い植物
(サンタクルス島で見つけた…花?)


とはいえ、エル・チャトからの帰り道に
 「乗せてあげよう」
と言ってくれたのは、確実に大丈夫そうな車だった。
ヨーロピアンのツアー車だったから。
ドライバーとガイド以外は全員フランス人観光客。
 「町へ帰るところだから、乗っていきなよ」
陽気なガラパゴス人の兄ちゃんは白い歯を見せてニッコリ笑い、
 「ニホンジン、デスカ?」
嬉しそうに日本語を披露した。
そして宿の前まで送ってくれた。
私は、運が良かった。


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| エクアドル | 10:34 | comments:5 | TOP↑

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道に迷うはずのないところで道に迷う

南の島の人たちは、とっても優しい人ばかり。
 「エル・チャトへ行きたいんだけど」
って言うと、
そのへんの人たちがよってたかって乗り合いバスに乗せてくれた。

 「あんた変わってるねー。
  普通、ここはツアーで来るかタクシーを雇って行く所だよ?
  なんで歩くの!?」

笑いながら、目的地までの道も教えてくれた。

 「この道をまっすぐだから!
  迷いようがないから!」


エル・チャトへの道

うん、たしかに真っ直ぐな一本道だ。

どこまでも。
どこまでも。
なんにもない。
だれもいない。

藪と。
空と。
赤い道。

鳥と。
花と。
私しかいない道。

一本道を歩くこと30分。
目的地まであと半分、ということろで、
・・・道が2つに分かれていた。
 「聞いてないよ!」
思わず叫んだ。
 「一本道とちゃうやん!」

表示も標識もなんにもない分かれ道。
もちろん、辺りには人っ子ひとり見当たらない。

腕組みしたまま、しばらく考えた。
右の道は登り坂で、藪へと続いている。
左の道は下り坂で、藪と続いている。
どちらが正しい道なのか?

わかるわけがない。
だけど進むしかない。

確率は2分の1。
50パーセントの確率で私は遭難する。
これは賭けだ!
・・・ワクワクしてきた。


続きは次回。
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| エクアドル | 12:00 | comments:3 | TOP↑

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失敬な!サウジアラビアでの屈辱

ガラパゴス話に飽きてきたから、別の話題を。

去年、サウジアラビア航空に乗った。
乗り継ぎはリヤドだ。
リヤド空港の警戒は厳重で
身体検査も厳しくおこなわれた。

女性の身体検査を担当するのは、黒装束アバヤで身を固めたイスラム・レディ。
ポンポン、と軽く叩くようなチェックじゃなくて
べたべたべたべた、全身くまなく触りまくる厳しさだった。
えらい警戒されてるなーと思ってたら、手が止まった。
 「これは何?」
レディの手は、私の胸をわしづかみしている。
むぎゅう。

私はそのとき、ブラつきタンクトップを着ていた。
ああいうのって、ワンサイズだから。
自慢の貧乳のせいでスカスカしてた。
お姉さんが掴んだのは、中身の入ってないブラパットだった。

中東の人もヨーロッパの人も
基本的にみんな爆乳だから
こんなスカスカしてるものは見たことがなかったんだろう。
スカスカ自体も怪しかったし、
スカスカに何か危険物を入れてるんじゃないかとも怪しんだ。
・・・これ以上失敬な疑惑が存在するだろうか。

 「ほっといて!」

怒って日本語で呟いたら手を放し
 「オー、ソーリィ、ノープロブレム!」
黒のアバヤから覗くイスラム・レディの瞳がニカッと笑った。
何がノープロブレムじゃ!
くっそお、バカにされたーーーーーーー!

この気持ちわかっていただける女性の方も
わかんないけど半笑いの方も
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・・・これくらいのムネになってみたい。

| 旅の雑談 | 12:00 | comments:10 | TOP↑

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迷子になって、犬に襲われて、騎士に助けられる

ブログのタイトル『地球の迷子』としたのは
私がものすごい方向音痴でどこへ行っても必ず迷子になるから。
だけど迷子なんてあまりにも毎日すぎて普通だから
話のネタにもならない。

ガラパゴスでももちろん、迷った。

部屋代を値切ったせいで、安宿の主人は気を悪くしたのだろう。
島の地図をわけてくれなかった。
仕方がないから、ほかの宿泊客(彼らは定価払ってる)の地図をデジカメで撮らせてもらい、それを見ながら歩いてた。


イサベラ島の地図
(撮らせてもらった地図。方向音痴にはあまり役に立たない)


フラミンゴの池にたどり着いたのは夕暮れ時だった。
ピンクのフラミンゴはピンクの夕焼けにまぎれていた。


ガラパゴスフラミンゴ
(豆粒のようなフラミンゴが2羽。 by ViviCam5050)


池のほとりで、同じ宿の韓国人の若者と出会った。
彼も帰るというので2人で宿にむかって歩きはじめたが
宿はなぜかちっとも見つからない。
この道、あってるの?

 「えっ? おねーさん、道しってるんじゃなかったの?」

・・・えっ?

ということで2人して迷子になった。
迷子になるうちに日が暮れた。
南国の島の夜は暗い。
真っ暗けである。
でも治安はいいし、2人だから大丈夫だろう。

そう思ってたら!
犬が!
また犬が!
襲ってきた!

ワンワンワンワンンワン!

イースター島の悪夢ふたたび。
しかも2頭。
やっぱり飼い犬。首輪してた。

たいていの犬はワンワン吠えるだけなんだけど
そいつらはよっぽど機嫌が悪かったとみえて
猛烈な勢いで駆けてくると、ぶらさげたデイパックにかぶりついてきた。
もちろんチワワとかではなくドーベルマンサイズのでかい犬である。
韓国人男子は犬の鼻面を蹴り上げた。
 「おねーさん、下がってて!」
パッと私の前に立ちふさがる。
・・・おっ、かっこええ!
犬たちはぎゃうぎゃう吠えつづけてはいるが、彼が何度か蹴るフリをするともう追いかけてこなかった。
私たちはつとめてゆっくりその場を去った。
 
ありがと~君強いね!
って言ったら彼は照れることもなく
 「うん、俺強いよ」
と言った。
 「こないだまで軍隊にいて軍曹だった。スナイパーだったんだよ。
  鍛えてあるんだよ。
  だからおねーさんは俺が守るから大丈夫!」
・・・あらまあ、騎士発言。
相手が違えば、いい感じの発言やったんちゃうん、これ。
お互いに残念な感じだけど。

でも、そうか。
韓国には徴兵制があるのだった。
なんとなく日本と韓国との微妙な関係も思い出して、なんとなく口を閉じた。
私が口を閉じている間中、元スナイパーの彼は漫画『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパーについて熱く語っていた。

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| エクアドル | 12:00 | comments:2 | TOP↑

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思わず絶叫!恐怖の夜

イサベラ島には日本人に人気の宿があると聞いていた。
親日家のおじいちゃんが経営する宿で、シングルルームが一泊10ドル。

 「ゼッタイおすすめ!」
 「港まで客引きにきてるから、ゼッタイに会えるよ!」

というクチコミだったが、
人生にゼッタイは無いのである。

私が島に着いたとき、親日家のおじいさんどころか
客引きはたった一人いるだけだった。
他に宿のアテもないので、同じボートに乗り合わせた韓国人といっしょに客引きについて行くことに。

案内された宿は、村はずれの、立派な民家を改造したホテルだった。
 「1泊35ドル!」
と言うのを2人がかりで値切って
シングル1泊10ドルになった。

イサベラ島のホテル

清潔で広い部屋。
目指していた宿とは違うけど、同じ10ドルで泊まれてご機嫌だった。
まさか、あんなことになるとは想像だにせず。

その夜のことだ。
灯りを消し、ふかふかのベッドで寝ていると

 ぷう~~~ん

蚊だ。
暗闇を、蚊がとんでいる。
耳のまわりをとんでいる。

 バシッ!

と潰して寝たが、すぐに

ぷう~~~ん

また、蚊だ。

 バシッ!

叩くと、また

 ぷう~~~ん
 バシッ!

 ぷう~~ん
 バシッ!

 ぷう~~~ん

叩いても
叩いても
蚊がつぎつぎにとんできて、眠れない。

いったい何匹おるねん!

電気をつけた。

そしたら。

壁一面が真っ黒になるほど、蚊の大群で埋めつくされていた。

天井は、茶色い。

無数のガで茶色く埋めつくされているからだ。

私は虫の大群の中で眠ろうとしていたのだ。


 「ぎゃーーー!」

思わず絶叫。

蚊や蛾なんて怖いもんじゃない。
ただ、こんなにたくさんの蚊を見るのはインド以来ひさしぶりだし
何より私は虫が苦手だ。

これでは眠れない、と思ってると

 トントン・・・

ドアをノックする音。

 「大丈夫?」

あらわれたのは、宿のオーナーの奥さんだった。
私の情けない悲鳴を聞きつけたらしい。
奥さんは、悲鳴の理由を知っていた。

 「まず、窓を閉めて。
  それからコレ使って。」

そっと差し出してくれたのは、殺虫剤のスプレー缶。
何も言わないでも事態を察したところを見ると
今まで何人もの旅行者が同じ悲鳴をあげてきたのだろう。

戸締りのときには気づかなかったのだが、
たてつけが悪くて閉まりにくい窓があった。
そこをきっちりと閉めなおし、殺虫剤をスプレーしまくった。
目を閉じ、タオルで鼻と口をおおって、部屋中に殺虫剤をまきちらした。
阿鼻叫喚の後。
部屋の壁も天井も、もとの白い色をとりもどした。
シーツを一振りして死骸を落とし、ベッドに戻った。
眠りにおちるときはまだ、
部屋のそこここで断末魔の羽音がカサコソと聞こえていた。

・・・朝、床がどんな惨状を呈していたかは、書くのをやめておく。

白い花
(お口直しに白い花を載せてみました)

生物が豊かということは
虫だって豊かだということです。
当たり前のことなんです。
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| エクアドル | 11:49 | comments:9 | TOP↑

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またしても、昼間っから・・・危なかった。

あれは、チクライヨを去る直前のできごと。
宿へ帰ろうと急ぎ足で歩いていたら
 「おお、君は!」
通りすがりのおじさんに呼びとめられた。
 「また会えたね、嬉しいよ!」
・・・えーと。
誰?
覚えてない。
しょっちゅう迷子になって
しょっちゅう道を尋ねていたから
そのときお世話になった人なんだろうと思った。
 「どこへ行くんだい? 国に帰るのかい?」
ええまあ。
そんなところ。
 「送っていってあげようか?」
いらないです。
 「そうか、じゃあここでお別れだ。元気でな」
おじさんはにこにこと満面の笑みを浮かべ、ハグをしてきた。
えっ。
と思った次の瞬間、

唇にチューが迫っていた。

私は優柔不断で「ノー」と言えない日本人、
だけど「ボケ」だけは言える関西人だ。

「なにすんねん、ボケぇ!」

瞬時に手のひらで防いだ。
力いっぱい、おっさんの顔面をわしづかみにしてやった。
おっさんの顔がギューッとつぶれてマンガみたいになってた。

 「わっははは、ほんのジョークだよ」
おっさんは笑って去っていった。

結局、あれは初対面のおっさんだったのだと思う。
南米は痴漢が少ないと思って油断してたけど、
こんな昼日中の路上で正面きってくるやつもいるわけだ。
私はもういいかげんおばさんなのだけど、
日本人は若く見られるから困ったもんだ。
というか・・・そういえばこれ前にもあったな(「イタリア男の挨拶」)
くっそー、次は急所に一発くらわせられるよう、空手でも習いにいこうか。

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| ペルー | 15:26 | comments:4 | TOP↑

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ペルー警察に連行される

その日、私はクスコの郊外を、遺跡をめざして歩いていた。
天気は上々、緑の野にはリャマがのんびりと草を食む。
すばらしいハイキングだった。

1時間ほど歩いたところでパトカーに出会った。
パトカーはいったん通りすぎたあと
わざわざUターンして追いかけてきた。

窓からおまわりさんが顔をだして、言った。

 「ここで何してる!?」

完全な詰問口調。
この道は立ち入り禁止だったっけ?と不安になった。
観光ですと答えれば、また

 「どこに行くんだ!?」

と怖い声。

・・・い、い、遺跡です。

 「だからどこの遺跡に行くのかときいているんだ!」

問い詰められた。
怖かった。
おまわりさんは怖かった。
顔が怖かった。
腕の筋肉なんかむきむきだった。

悪いことしてないのに、とか
大使館どこだっけ、とか
怯えながら考えていると
おまわりさんは

 「乗れ」

とドアを指さした。

 「遺跡まで乗せていってあげるから」

・・・実はめっちゃエエ人やった。

私は知らなかったのだが
その道は強盗の頻発地帯で
昼間でも一人歩きは危ないということだった。


サクサイワマンへの道


顔が怖くて
筋肉むきむきで
実はやさしいおまわりさんは
パトカーの中で
めっちゃナンパしてきた。

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遺跡の入り口までパトカーで乗りつけたもんだから
まわりの観光客(ツアーがいっぱいいた)から
 「えっ、あのひとパトカーで連行されてきたけど!?」
と微妙な視線を浴びてしまった。
だいぶ恥ずかしかった。

| ペルー | 19:24 | comments:3 | TOP↑

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チェックインに潜む罠

ポトシで、韓国人とイギリス人といっしょに宿探しをした。
ロンプラに載っていた宿がとてもよかったので
全員そこに泊まることにした。
宿代は、韓国人の女性パッカーが
 「私にまかせて!」
ものすごい勢いで値切り倒してくれた。
あんまり値切るのでイギリス人が腰をぬかして
 「ぼ、ぼくは定価でいいです」
なんて言い出す始末。

30分後、韓国人女性の言い値がとおり、交渉は成立した。
フロントのおばちゃんが
 「じゃあこれを書いて」
と、宿帳を出してくる。
私達は言われるがままに記入欄を埋める。
それはどこにでもある、万国共通のものだった。
記入内容はこんな感じ。

 ・名前
 ・国籍
 ・パスポート番号
 ・職業
 ・年齢
 ・部屋番号(値段)

思ったより安くあがったせいで、私は浮かれていた。
だから気づかなかった。
ものすごく大事なことを書き忘れたことに!
・・・皆さんはなんだかお気づきですか?

そこには3泊した。
居心地のいい、値段のわりに良い宿で、欧米人に人気があった。

問題が発覚したのは最後の最後。
チェックアウトの時だった。
精算のフロントに赴くと、この日は珍しく、こわもてのオーナーが座っていた。
 「チェックアウトかい。4泊だね」
・・・いえ、3泊です。
訂正するとオーナーは
 「4泊だ」
と言い張る。
私の思い違いかと手帳を調べても、やはり3泊だ。
間違っているのはフロントだ。
だがオーナーは譲らない。
 「絶対に4泊だ。
  宿帳に書いてある。
  日付を見ろ!」

日付・・・チェックイン日

私達がチェックインしたのは3月4日。
なのに日付は空欄になっていた。
みんなして書き忘れたらしい。

ところが、私達のすぐ上に、直前の客が日付を書いていた。
3月3日、と。

その日最初の客だった私達は
チェックイン日を書き忘れたために、
前日の客と一緒くたにされてしまっていた

私は必死で弁解した。

ごめん、日付を書き忘れてもてん!
でもチェックインしたのは4日やねん!
ほんまやねん!
信じてや、おっちゃん!

 「信じられるかい!」

そこで値段交渉をしたおばちゃんを呼んでもらった。
・・・ねえねえ、私達がここに来た日、覚えてるよね?
 「さあねー。宿帳には3日って書いてあるんだから3日じゃないの?」
うわあ、すっとぼけられた!

 「4日だというのなら、証拠を見せろ!」
オーナーは激怒している。
到着した日に町を写したデジカメの画像とその撮影日を見せても
 「こんなもの、いくらでもいじれるだろう!」
と、納得してもらえない。

私が宿代を誤魔化そうとしていると、思い込んでいる。

半泣きになって、部屋代を値切りたおしてくれた韓国人女性に救いをもとめた。
・・・もう1泊分請求されてるねん・・・。
すると彼女も激怒した。

 「ちょっと書き忘れただけやん!
  スタッフがちゃんとチェックせんかい!」

 「自分で書かないほうが悪い!」

こわもてオーナーと韓国人女性との闘いは激烈だった。
大声を聞きつけて
他の宿泊客が見物にあつまってきたくらい。
私とイギリス人は小さくなって
 「えっと、もういいから、あと1泊分払おうか」
なんて囁きあっていた。

だけどとうとう、韓国人女性が「証拠」となるものを思い出した。

それはバスの切符だった。
携帯カメラの粗い画像だけど文字までしっかり写っている。

 『ウユニ発ポトシ行き 3月4日 』

 「私の名前も書いてあるの、見える?
  3月3日にチェックインしたのなら、こんな切符は存在しないはず。
  ポトシに着いたのは4日なのよ!」

ついにオーナーは折れた。
韓国人女性はこの宿で2度目の勝利を手に入れた。

彼女のおかげで助かったけど
書き忘れたのはやっぱり私達のミスだし
「ほんとゴメンね」ってイギリス人とちいさく謝っておいた。
いい宿だっただけに、後味が悪かった。

みなさん、チェックインの際は日付をお忘れなく!

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| ボリビア | 23:19 | comments:4 | TOP↑

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強盗・・・なのか?

ブエノスアイレスには名物が3つあると言われている。
1、タンゴ
2、サッカー(有名なチームがある)
3、ケチャップ強盗

≪ケチャップ強盗とは≫
カモにケチャップまたはマスタードまたはソフトクリームをぶっかけておいて、
 「汚れてますよ」
と教えてやり、さも親切そうに拭きとってやりながらドサクサに紛れて貴重品を盗む犯罪だ。
世界中どこにでもあるメジャーな手口だろう。

ブエノスアイレスの夕暮れ
(ブエノスアイレスの夕暮れ by ViviCam5050)

さて、それはブエノスアイレスでも一番にぎやかなフロリダ通りでのことだった。
私は裏道を探していた。
人ごみに疲れ果てたからだ。
どこかで曲がろうと思った。
キョロキョロしながら歩いていくと、うらぶれた感じの路地を見つけて立ち止まった。
ひとけのない道だった。
通行人は2人だけ。
ちょっと覗いて、寂しすぎるかな、と思った、次の瞬間。

路地を歩いていた2人、
つなぎ姿の大男が、前を歩いていたオッサンの背に、何かをぶっかけた。
白いペンキのような液体を。
バシャッと。
オッサンは驚いて振り向く。
 「何するんだ!」
つなぎの大男は即座に謝り
 「ああ大変だ、服をよごしちゃって」
ペンキを拭きにかかった。
あれ?
今、わざとぶっかけたように見えたけど?

これは・・・もしかして・・・ケチャップ強盗・・・かもしれない。
いやあの・・・でも・・・違うかもしれない。
見間違い、かもわからない。

えっと
えっと
とりあえず
とりあえず、見なかったことにしよう。

私は角を曲がらずに、大通りを歩きつづけた。
だってスペイン語でとっさに「警察がきた!」とか「強盗だ!」とか言えないんだもん。

皆さんならどうされますか?

フロリダ通り
(フロリダ通り by ポケデジSQ30m)


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| アルゼンチン | 18:05 | comments:5 | TOP↑

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おひとりさまの哀しいタンゴ

アルゼンチンといえば、タンゴ。
本場ブエノスアイレスにはタンゲリーア(タンゴをみせてくれるレストラン)が山ほどある。
もちろん個人で行くこともできるが
私はツアーで行くことにした。
なぜなら・・・私はいわゆるおひとりさまだから、だ。

ツアーなら、高級な店でも気後れしない!
ツアーなら、ほかにも一人旅のひとがいる!
ツアーなら、まわりとお喋りできて寂しくない!

そんなふうに期待したのだ。

でも、ものすごい裏切られた。

tango.jpg

ツアーの人たちは全員、家族づれとカップルばかり。
しかも全員、スペイン語を話す白人ばかり。
一人旅どうしで仲良くなるどころか
言葉も通じない。
見向きもしてくれない。

レストランへ向かう車の中で私は空気になっていた。

ツアー車は由緒正しい立派なタンゲリーアに到着した。
舞台は広く、白いクロスをかけたテーブルがたくさんならんでいる。
 「お好きな席へどうぞ」
と言われ、ツアーの人たちはいっせいに舞台近くの席を陣取った。
これを機会に近くの席の人に話しかけることができるかもしれない。
そんなかすかな期待を胸に席を探していたら、
お店の人が
 「おひとりさまはこちらへ」
と案内してくれた。

・・・おひとりさま席に。

それは壁際のすみっこで
周りのテーブルから心持ち離されてて
心ゆくまで孤独を堪能できる席だった。
ブラックホールみたいな席だった。

レストランの人たちは一人ぼっちの私にやさしかった。
気を遣ってくれた。
でも、その気遣いがかえって心に突き刺さる。グッサリ
ウェイターが可哀想なひとを見る目つきで
 「お飲み物はどうなさいますか」
と尋ねてきたとき、ワインではなくビールを注文した気持ちが分っていただけるだろうか。
パタゴニアの寒風より冷たい雰囲気の中で食事をし、
味もわからないままチキンのクリームソースがけを完食した。
あのとき私が一番ほしかったドラえもんのひみつ道具は
どこでもドアでもタイムマシンでもなく、いっそこのこと『石ころぼうし』です。
・・・ヨーロピアンてさあ・・・一人でゴハン食べる文化とかないんだろうね・・・。
(タンゴの感想は当日の日記に書いています)

tango2.jpg
(コンデジで舞台写真を撮るのはちょっとムリだった・・・)

日本に帰れば、一人でゴハンを食べにいけないほどの寂しがり。
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| アルゼンチン | 15:07 | comments:3 | TOP↑

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ドロボウだ!…が。

南米は治安の悪いイメージがある。
私も出発前には
 「首絞め強盗が頻発している」
と、怖い話をたくさん聞いていた。
けっこうびびっていた。
でも実際にいってみると、ぜんぜん大丈夫。
ラ・パスもリマも、
キトもサンティアゴも
一度も怖い目には遭わなかったし
『強盗に遭った』というひとにも出会わなかった。
ケチャップ強盗(らしきもの)を一度だけ目撃したのと
 「グアヤキルで銃撃戦に出くわした」
人に出会ったことがあるくらい。
南アフリカやインドに比べたら、南米はずーっと安全なのだ(本当)。

ba.jpg
(ブエノスアイレスの中心街 by ViviCam5050)

ただ、窃盗は多い。
ほとんどの旅人がドロボウにやられた経験をもつ。
ヘッドフォンとか
帽子とか
小銭入れとか。
細かいものばかりだ。
どこで盗まれたのか尋ねると、みんなおもしろいほど口をそろえて
 「ブエノスアイレス!」
と答える。
ブエノスアイレスにはコソ泥が多いのだ。

私もやられた。
ブエノスアイレスで。
正確には、ブエノスアイレスから乗った長距離バスの中で。
・・・あ、今、
 「長距離バスは危ないんだよね。とくに夜行」
って思った?
私もそれくらいは知ってる。
手荷物はガードしてる。

やられたのは預け荷物の方だった。
バックパックの鍵のかからないポケットが開けられ、
懐中電灯が消えていた。
それと、壊れたUSBメモリ。
たいした金額じゃない。

犯人は、荷物係の男に間違いない。
この男は、荷物といっしょにバスの荷台(トランク)に乗り
ターミナルに着いたときだけ荷物を積み降ろしの仕事をする。
想像できるだろうか?
長距離バスのトランクの中。
暗くてうるさくてもガタガタ揺れる、
天井が低くて空気も悪い。
その隅っこに、ゴミ置き場から拾ってきたみたいなぺたんこの座布団が敷いてあった。
バスが走っている間中、男はそこでじっとしているんだろう。
そして、鍵のないバックパックを開けたりするんだろう。
彼はものすごく・・・貧しげだった。
ガリガリに痩せていた。
 「小鬼みたい」
と思ったのをよく覚えている。

それを思い出したとき、
なんだかとっても・・・どうでもよくなった。
ま、いいや。
めんどっちい。
バス会社に苦情を持ち込むなんて面倒なことはやめにして、かわりに新しい懐中電灯を買った。
たった150円だった。

夜行バスで迎えた夜明け
(車窓からの夜明け by ViviCam5050)


盗まれた懐中電灯は今頃なにを照らしてるんだろう?
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| アルゼンチン | 18:28 | comments:6 | TOP↑

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バスターミナルに泊まる夜

2月3日。
ウシュアイアからバスに乗り、南米大陸を北上する旅を始めた。
ルートも何も決まらないままに。

バスは激しい雨をついて走った。
闇をつきぬけて走った。
やっとのことでエル・カラファテの町に到着するともう深夜2時をまわっていた。
まずは宿を探さなくてはならない。
・・・が。
あと数時間で日が昇る。
外は豪雨だ。
 「めんどくさいな」
そう思った。
それでバスターミナルの中に泊まることにした(当日の日記)

南米のバスターミナルはどこも立派だ。
屋根も壁も、清潔なトイレもちゃんとある。
Wi-Fiだってとんでいる。
ヘタな安宿よりもよっぽどキレイ。
その証拠に、待合室には同じようなバックパッカーがゴロゴロ雑魚寝しているではないか。
これだけの人数が一緒なら心強い!
・・・と安心してたんだけど
彼らは泊まっていたのではなく「深夜バス待ち」だったのだ。
午前3時のバスに乗ってみんな去ってしまった。

がらんとしたターミナル内に残されのは私と、
7時バスに乗る予定のスイス人のみ。
話し声が聞こえてきたので、係員のおじさんもどこかにいるのだろう。

幸い、出ていけとは言われなかったし
灯りも全部は消えなかった。
ストーブもついている。
スイス人はちょっと世間話をしたあと、
3メートルほど離れたところでエアマットをふくらませて
 「おやすみ」
と眠った。
私は寝袋を持っていないので
ストーブの前の一番あったかいところに荷物とシーツをひろげ、ダウンジャケットをかぶって横になった。
石の床が硬くて冷たくて、
 「ホームレスの人って大変だな」
と思いながら、ありったけの服をシーツの下に敷きなおした。
大雨の音を聞きながら眠った。

・・・苦手なドミに泊まるよりよっぽど落ち着いた。


面倒くさいという理由だけで半野宿しちゃった私に
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| アルゼンチン | 18:52 | comments:5 | TOP↑

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空港のペテン師

南米は思ったより治安がよかったが
悪い人がいないってワケじゃない。

旅の初日。
チリの空港に到着したばかりの時のこと。

まずはお金をおろそうと、ATMを探していると
 「こっちだよ。ついておいで」
親切な人が声をかけてくれた。
空港職員らしく首からIDカードをぶらさげている。
 「お金をおろしたら、市内行きのバス乗り場を教えてあげよう」
それはありがたい。

LANチリ航空
南米でよく乗ったLAN航空

 「はい、ここだよ」
私はATMの画面(スペイン語表示)と向きあった。
そして考えた。
1ドル=だいたい500ペソ。
3万円分おろしたいんだけど、えーっと、ペソではいくらになるのかな?
計算の苦手な私はちょっとの間、考えていた。
すると横からサッと手が伸びて
 「これくらいは必用だろう」
男が勝手にボタンを押し、金額設定をして出金した。
出てきた札束を掴みながら、慌てた。
・・・これ、いくらなの?
画面の表示はやたら「0」が多くてとっさに読み取れなかったし、
お札の数は膨大だった。

マゴついてる間に、男は私を車へと誘導した。
 「市内まで行くんだろ?
  これがシャトルバス。
  俺、実は運転手なんだ」
料金を聞くと
 「20ドル」
それは何ペソになるの?
 「今おろしたお金ぜんぶ」
おおおい、冗談じゃない!

飛行機で着いたばかりの外国人はチリの通貨(ペソ)に慣れていない。
金銭感覚がわからないのである。
そこを突いて大金を騙し取る・・・ボッたくるつもりだったんだろう。
まあ、よくある手口だし、
ここまで強引だとさすがに気づく。
サヨナラを言ってさっさと別れた。

ちなみに男が勝手に引き出した金額は20ドルどころか600ドル相当、
本物のシャトルバスはたったの1400ペソ(約3ドル)でした。


誰にでもホイホイついて行く呑気なだださんに
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| チリ | 18:31 | comments:4 | TOP↑

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犬に噛まれた!

私は動物が好きだ。
猫派だけど、犬も好きだ。
隣家のわんこがいくら吠えたってうるさいと感じたことがないほどに。


(可愛い犬もいる)

でもそれは、日本での話。
南米に来てからというもの
すっかり犬嫌いになってしまった。


あれはもう2ヶ月も前のこと。
旅をはじめて1週間と経たない頃のことだ。
イースター島で夕暮れを見た。
モアイの後ろに夕日が沈んでいく。
きれいだった。
ロマンチックだった。
いい気分で帰路についた。

暗くなる前に宿まで帰り着こうと急いだのだけど
一歩遅く
あと50メートルというところで真っ暗になった。
街灯と街灯との間隔が広くて
一部分だけ真っ暗なところがあった。
まるで黒い沼みたい。
でも宿はすぐそこだから、怖いとも思わずにずんずん踏み込んでいった。

そしたら。
突然。
闇の彼方から、狼の咆哮が聞こえてきた。

ウォンウォンウォン!

いや、犬。
だと思う。
たぶん。

自分の足さえ見えない闇の中ではその声は狼に思えた。
しかも声は1つじゃなかった。

吠え声の主を見きわめようとするが
あまりにも暗いので何もわからない。
猛り狂った咆哮だけがぐんぐん迫ってくる。

ウォンウォン!
ウォンウォン!
ウォンウォン!

あわてて逃げようと背を向けたとき
何かに足をとられて転んだ。

いや。

違う。

足をとられたんじゃない!

足を噛まれてる!

顔を近づけたらようやく見えた。

でっかい犬の牙が、ミズノのスニーカーに食い込んでいる。
その事実の意味するところに気づいたとき
足の痛みよりもっと強い衝撃が走った。

ぎゃあああ!
狂犬病の予防注射うってないよ私!

そのとき、人の声がした。
おばさんの声だった。
おばさんはずいぶん遠くの家の戸口にいて
犬の名前を呼んでいた。
こんなふうに。

 「ほうら、おいで、ポチ!」

すると狼みたいな犬たち(2匹いた)は
 「はあい♪」
一目散におばさんの方へ駆けていった。

・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。


飼い犬かよ!


私は泣きべそをかきながら宿に戻り
すぐさま病院に連れていってもらった。
踝の下に牙の跡がふたつあったけど
幸い靴の上からだったので傷はたいしたことがなかった。
ミズノのスニーカーが私を守ってくれたのだ。

心配した狂犬病についても

 「この島には狂犬病はありません。
  もしあったとしても、この程度の傷なら大丈夫」

医者は笑って保証してくれた。

翌朝、その家へいって見たら
シェパードに似た大型犬が2匹いた。
犬たちはわざわざ家の中から走り出てきて
道の向こうを歩いていた私に襲いかかってきたのだ。
予防接種はしてあるらしいけど
毎年たくさんの一人旅が被害に遭っているという。
飼い主は謝りもしなかった。


暗闇の中の犬は、中東の変態タクシーよりずっと怖かったです。
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| チリ | 16:05 | comments:4 | TOP↑

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やられたあ!

レストランで支払いをすませ、店を出て
さあ次はどこ行こうと考えていると
 「待って、ちょっと待って!」
店の人が走って追いかけてきた。

 「このお札、ニセモノよ!」

ええええええー!



店員さんが振りかざしているお札は
たしかにさっき私が払ったものだ。
本物にしか見えないけど・・・?
 「どれどれ見せてみろ」
声を聞きつけ、みるまに人が集まってきた。
呆然としている私をよそに
おじさんやおばさんが次々にお札を触っていく。
 「ああ、こりゃ偽物だ」
 「やられちまったねえ、ハハハ」
ただの野次馬である。
中に英語のできる若者がいて説明してくれた。
 「まず紙質が違う。
  ここを触ってごらん、ツルツルだろ?
  本物はザラザラなんだ。
  それから透かしの絵がおかしい。
  これは透かしじゃなくて、描いたものだだ。
 完全に偽札だよ」
・・・ほんとだ・・・。
私、偽札って生まれて初めて見たわ!

感動している場合ではない。
やられたのは50ソル札。
日本円にして1500円だが
こちらでは5000円くらいの価値があるだろう。
大金である。
ちなみに、
このあいだ払いそびれたタクシー代が30ソルだった。
結局、一週間で20ソル損をしたことになる。
やっぱり悪いことはしちゃいけないってことだと思った。
お天道様は見ているのだ。


偽札はかなり普通に出回っているそうです。
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| ペルー | 10:47 | comments:4 | TOP↑

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日本人だから

私たち海外旅行者は
今回の災害からいちばん遠い所にいる。
NHKも見られないところで
毎日、遊んで暮らしているのだから。
自分の国がどんなに酷いことになっているのか
知る手立てはインターネットだけだ。

避難所からの叫び

これが豊かなはずの日本だろうか。
金持ちの先進国の姿なのか。

だけど
ものすごく遠い所にいるけど
忘れてない。
誰も忘れてないよ。
貴方たちのことを。
苦しんでいる人たちのことを。

考えると動けなくなっちゃうから
何も手につかなくなっちゃうから
罪悪感でつぶされそうになるから
口に出すのが怖くて
いや、無責任な綺麗事を口に出すことすら自粛している人が多いと思う。

だけど
忘れてない。
誰も忘れてない。
貴方たちのことをずっと思ってる。
なんとかしたいと思ってる。



花畑の野原で
ときどき見慣れた花を見つける。
タンポポ、ハコベ、スミレ…。
いま、南米は秋だが、日本では春に咲く花ばかりだ。
日本に早く春がきますように。
早く早く、きますように。


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| その他 | 12:44 | comments:5 | TOP↑

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51ドル!

それはつい2時間ほど前、プンタアレーナス行きの飛行機に乗るべく空港のチェックインカウンターでパスポートとイーチケットを見せたときのことだった。
いつもは何の問題もなくスムーズに運ぶところだ。
この時も、なんということもなく・・・夕方着いて宿とれるかなあ、なんて私はぼんやり考えていたのだ。
ところがスムーズにいかなかった。
係員は丸い顔に丸めがねをかけた優しげな男性で
 「あんたどこ行くの?」
ときいてくる。
ちょっと困ったような顔をして。
 「イースター島かい?」
いや、プンタアレーナスだよ。
イーチケットに書いてあるやん。
ちゃんと見てよ。
 「君こそちゃんと見たほうがいいよ?」
彼は丸っこい指でイーチケットを指さし、そのうえ蛍光マーカーで印をつけた。
それはフライトの日付で、こう書いてあった。

 「 28 Feb 2011 」

NOOOOOOO!

Feb!

2月!

来月やん!

なんで今まで気づかなかったんだろう。
どこで間違えたんだろう。
このチケットは日本の旅行代理店に電話してメールで送られてきたものだった。
ちゃんと確認したつもりだったのになー。
してなかったんだろうなー。

さすがだ、私。
そそっかしいことにかけては誰にも負けない自信がある。

・・・ひ、ひ、ひにち、変えられるかな?

 「たぶん大丈夫だよ。LAN航空のカウンターへ行ってみな」

それでカウンターへ行ったら

 「日付変更?できるけどUS51ドルかかるわよ」

高ーーーーー!

だがここでもう一泊してもお金はそれなりにかかるし、何しろサンチャゴはもう飽きてしまった。
陸路という手もあるが、今はアルゼンチン経由でしか行けなくてややこしいんだって聞いた。
だから渋々51ドルを支払った。

プンタアレナスに着くのは・・・何時になるかなあ・・・。

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阿呆な私に合いの手を、いや愛の手を。
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| チリ | 23:09 | comments:5 | TOP↑

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